立教ミモレ大学の開校にともない、母校に週1で通い始めてから3週間が経ちました。秋という季節も手伝って、(前回の記事同様)少しセンチメンタルな気持ちになっております。

あれから私は何かを信じてこれたのかなぁ。気付けば大学卒業から21年が経過。生まれてから大学生を終えるまでの期間とほぼ同じ時間が流れているではないか!……そんな当たり前の事実に愕然としています。あの頃と自分は何の変化もしていないような、すっかり変わってしまったような……毎週、キャンパスに足を踏み入れる度に、時空がねじれて自分の足元がグラリと揺れるような感覚を覚えています。

今回は、「大丈夫、今日もお気に入りの服を着よう」のお話。

「袖をまくらないと膝くらいまであるんですよ(笑)」のスーパー・オーバーサイズなジャケットをヴィンテージTシャツとハイウエストのデニムの上に羽織りました。世がこんなにもオーバーサイズブームになるとは知らず、当時この新しいバランスに胸躍らせながら、そして、清水の舞台から飛び降りる感覚で購入しました。その頃、このシルエットはかなりヘンテコリンに知人の目にうつったようで、「お父さんのジャケット借りてきたの?」と数人に問いかけられたことも。その度に「わかってないなぁ」と上から目線で講釈をたれたことは今では懐かしい思い出です。


昔から好きなものがあまり変わりません。良くも悪くも体型もほぼ変わっていないのでお気に入りアイテムはずっと愛用することができます。

好き≧似合う>トレンド

それが私の服を購入する時の重視する基準(価格は大前提です!)。ですから、買い物をしないシーズンはまったくしないということもあります(逆も然りですね!)。そんな超私的コーデを1年以上撮影し、それにこんな独り言みたいな文章をつけて、よく公開してきたもんだなぁ、と改めて。

  • この一年、たくさん撮影したなぁ。
  • たくさん撮影してもらったなぁ。といいますか、今回は、スタイリスト室井さんに撮影いただきました(恐縮)。
  • 意味はない、こういう写真を撮るのはずっと好きだなぁ。ちなみに、これは立教ミモレ大学の運営備品たちです。


そんなことをぼんやり考えてしまう小雨が降る、肌寒い秋の日。「明けない夜はない」と自分を鼓舞したくなったためなのか、今よりずっと若い頃、自分のおしゃれ心をグググッと持ち上げて、勢いづけてくれたアイテムを無意識に手に取ったのかもしれません。

だから、私は、このジャケットに袖を通したのだなぁ、きっと。

大丈夫! こんなことをセンチメンタルに考えていても、明けない夜はない。夜空の向こうには、明日が待っているのです!

CREDIT :
ジャケット/メゾン・マルジェラ
Tシャツ/ヴィンテージ
デニム/ハウスコミューン この日と同じ
バッグ/ユニクロ×J.W.アンダーソン
靴/コンバース この日と同じ

大森葉子

主にビューティ担当。「今日は夏休み?」と聞かれてしまうほどの“ど”カジュアルと「今日は何かあるの?」と聞かれてしまうほどのデザイン性のある服が好き。ほぼ“一目惚れ”買い派。

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