2015.4.10

伝統、文化と芸能と〜男のきもの

先週の花柳寿楽先生との対談の予告通り、第二回目は花柳基(はなやぎもとい)先生に「男のきもの」のお話を伺いました。(プロフィールはこちら

きもの姿がとても自然な基先生。

テーマ「男のきもの~kimono:mi-mollet:mens」

ご自宅にお稽古場があり、常に踊りと向き合う生活をされているそうです。

関;先生は普段でもおきものをお召しになられているのですか?

基;そんなことないです。だいたいが普通の洋服ばっかりだけど、最近はちょっと出かけるときはきものが多いかなぁ?外出先から戻ってすぐ稽古!ということが多くて…脱いだり着たりが楽だからね、僕めんどくさがりなので(笑)

関;めんどくさがり…(笑)先生のきもののお色はやっぱり渋めダーク系ですか?

基;今はグレイ系が好きです。昔、若い頃は紺が多かったね。あと10年経ったら茶系を着こなせればなぁと思っています。

関;おおっ!かっこいいですね~。例えばミモレ読者のご主人やパートナーの方がきものを選ぶときも、そういうお色目が良いのでしょうか?

基;お世話になっている呉服屋さんの話だと、最近の男物…昔は「殿方物(とのがたもの)」と呼んだそうなんですが、流水や遠山の柄が描かれたものや江戸小紋柄、カラフルなものを選ばれる男性も増えているらしいです。

関;そうなのですね。”きもの男子”が増えているので、その影響もあるかも知れないですね。

基;でも、僕たちはほとんどが単色のきものですね。一般の方に比べてとても地味なんです。

関;最初にお話になっていた紺とか茶色のおきものですね。渋くてかっこいいと思います♡でもやっぱり、男性が着る機会って少ないですよね。

基;そうだよね。生まれた時に着て、次は5歳の七五三、そして自分の結婚の時に着るくらいかな。最近は成人式に紋付袴姿も多くなっているよね。僕らの年齢(around50)になったら、誰かの結婚式に呼ばれたり、葬儀の時などにも良いと思う。

関;そういう冠婚葬祭のセレモニーの時に着る、何か注意点ってありますか?

基;決まりを言い始めるとキリがないけど、招かれたときは黒紋付が着られないので一つ紋(縫紋)のお召の羽織があると便利だと思います。それさえ羽織っておけばよそゆきになるので万能選手ですよ。

関;なるほどー。お茶会などでもそういう男性を見かけますよね。先生方のような舞踊をなさっている方と、例えば茶道とか邦楽などをなさっている方との着こなしの違いってあるのでしょうか?

基;僕たちはとにかく体を動かすから、裾は短めで、前幅が広いですね。

関;足を開いたりする動作があるから!

基;そうそう、足さばきね。あと、袖口を持つ所作も多いので確実に裄丈が長いです。あとは襟…これは襦袢とのバランスが大切だな。襦袢の襟がどのくらい見えているとかで印象がかなり変わってしまう。襟が抜けてだらしなく見えないように背中をびしっとまっすぐにするのが大切です。襟を止めるピン(襟止め)を使ったりして、とにかくすっきり見せると格好良いですよ。

関;いきに見せる!

基;それ大切!(笑)

関;いろいろお聞かせいただきありがとうございました。次回はどなたにお願いしましょうか?

基;僕が江戸前の話だったので、友五郎さんに上方のお話を伺ったらいかがでしょう?粋(すい)とはんなりのお話とか…。

関;そうですね、では次回は友五郎先生に関西のきものなどのお話を伺うことにします♪

大学でも教えていらっしゃるので、お話がとても面白くわかりやすかったです♪

伺えば伺うほど奥が深いきもののお話。ふむふむなるほど〜!と頷くことばかりでした。基先生は「もし、なにかわからないことがあればなんでも聞いてください~」と個別相談も受けてくださるとのことなので、質問がございましたらぜひコメントをお寄せくださいませ!そして次回、山村友五郎先生のお話をお楽しみに〜♪