人間はなんて忘れやすい生き物なのだろう。

と、作家・村上香住子さんの活動をご本人から聞く度に私は自責の念にかられていました。

私は村上さんと震災後の被災地へ向かいました。そして、その後も村上さんは幾度となく東北へ足を運ばれていました。そして、震災からちょうど一年後の2012年3月11日に村上さんは南三陸の地でama projectを立ち上げました(詳しくはコチラ)。

今夏、ライブ講演のために訪れた来日中、京都滞在も楽しんだジェーンとシャルロット。撮影:村上香住子

 現地の方々の収入源になるようにと始めたプロジェクトですが、震災の記憶が私たちの中から薄れていくほどに、プロジェクトの運営が難しくなってきたと言います。 そんな自然消滅してしまいそうになる現状に対し、「少額でもそれをあてにしてくれた人がいたんじゃないの?」と声をかけてくれたのが、村上さんの昔からの親友であるジェーン・バーキン、そして、その娘であるシャルロット・ゲンズブール、ルー・ドワインヨンだったのだそう。

 

そして、この秋、再スタートをきったama project。 作業場の確保、事務局の人件費、材料の仕入などの運営資金のためのチャリティTシャツの販売が決定しました。3種のTシャツにはそれぞれによるデッサンがプリントされています。

ジェーンのデッサンは少女。「ジェーンが描く絵は、大抵いつも少女の似顔絵」と村上さん。撮影:ジェーン/梶野彰一 静物/Keita  Jane Birkin Tee ¥3780
ニューヨークで飼っているシャルロットによる猫のデッサン。撮影:シャルロット/村上香住子 静物/Keita Charlotte Gainsbourg Tee ¥3780
「ほら、これは私の手形なのよ。これがTシャツの胸のところにきたら、 ハート・トゥー・ハートになるでしょう?」とルー。撮影:ルー/村上香住子 静物/Keita Lou Doillon Tee ¥3780
サイズはすべてフリーサイズのワンサイズ展開です。

「遠いフランスに住むジェーンは、まだ創立当時の情熱を忘れていなかったのです。こうして一度差し出した手は、容易に放すものではない、とジェーンに教えられました」と村上さん。

運営資金として少しでもお役に立てば、という気持ちはもちろん、このTシャツに袖を通す度、「あの時の自分の気持ちをきちんと思い出せるように」と購入させていただきました。

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