大晦日。東京は初雪が降ったとか? 皆さま、新年を迎える準備は終わりましたか?
私? まだまだ……です(笑)。

今年もあっという間の一年でした。毎年、このセリフを言ってるような気がしますが、今年は特にそう感じた年でもありました。

ミモレのBlogでこのことを語らずにはいられません。10月8日から全8回にわたるミモレ大学。私も受講生として参加させていただきましたが、どれも印象に残る講義で学びも多かったです。
登壇される方々は、各界で活躍される“ザ・プロフェッショナル”。

軍司彩弓さんのファッショントレンドや斎藤孝浩さんのファストファッションビジネスからどのように時代の変化を読み解くか、のコツを教えていただきました。

これからの時代、決して切り離すことのできない「働き方」についても大変興味深かったです。
柳澤綾子さん、神田恵実さんにはご自身の経験から学んだことを、牛窪恵さん、浜田敬子さんからは、これからどのようにキャリアを重ねていくかのヒントをいただきました。

また、「今の自分を客観的に見る」ための実践も組み込まれていたのは新鮮でした。安岡あゆみさんにはSNSの活用術を、高橋みどりさんには自己プロディースの大切さを教えていただき、これは大いに役立ちました。

回を重ねるにつれ、ひとつ気づいたことがありました。講義で受けたキャリアアップや充実した人生を送っている女性が私の身近にはたくさんいる、ということ。

 

最近、素敵な出会いがありまして。
映画監督の安藤桃子さんとお会いする機会がありました。今年10月にJR高知駅の近くの商店街に「Weekend Kinema M」という映画館をオープンさせたのです。

「映画監督が映画館の運営?」と、かなり驚いたのですが、桃子さんの作品『0.5ミリ』で訪れた高知が気に入り、これをきっかけに高知に移住。今は東京—高知間を行き来しているそうです。

 

「ぜひ、楽しんでいって!」とスタッフの皆さんと一緒に開演の準備をする姿、映画館のオープンを知ってファンの方々がサインや写真を求めても気軽に応じるというオープンマインドの姿勢もすぐに好きになりました。

聞きたかったのは「どうして映画館を運営しようと思ったの?」という素朴なギモン。

私は映画に詳しいわけではないけれど、映画を1本撮る作業は生半可なモノではなく、精根尽き果てると聞きます。そのうえ、映画館なんて。

映像、音響など設備が整ったシネコンの台頭で映画の人気も上がってきましたが、彼女はフィルム映画にこだわりたい、と言います。「世の中には名画がまだまだいっぱいある。フィルム映画の良さを一人でも多くのお客さまに伝えたい」と。

しかも、映画館となるビルは2年後には取り壊されることが決まっているのに。「終わりは決まっているけど、やってみたい!という気持ちが強かったかな」。

「やろう!」と決めてからオープンに至るまで、約2ヵ月。「え?たった2ヵ月?」と聞き直したところ、「そう、大変だったよ〜」と(笑)。

こうなったら聞くしかないですよね〜。“安藤桃子”の熱い想いを。

 
 
 

Q:その情熱はどこからくるの?

「根っからの映画好き。『0.5ミリ』で高知が好きになったの。高知のカッコよさをもっと広めたい、って思ったとき、自分に何ができるだろう?って。ちょうどそのとき、知り合いから取り壊されるビルがあるけど、(壊すまでに時間があるから)何かやらないか、と話を持ちかけられたの」。

 

 

 

 

Q:そこで映画館を作ろうと?

「そう。映画が好きだし。どうせなら映画に携わることをしたかった。ビルの改装も自由にしていいよ、と言ってくれたし。好きなようにつくってみようと」。

夕方になってエントランスに灯りがともると、一気に映画の世界へ。まるでイタリアかフランスのちっちゃな街にある映画館へ来たような懐かしく、ワクワクした気持ちに。それに、このイルミネーションがつくと、どこからともなく人が集まってくるから不思議。

 

 

Q:こだわったところは?

「全部!(笑)。スタッフのみんなと何度も話し合い、モノづくりをしてきたから、達成感はあります。一番こだわったのは音響かな。コンクリートの打ちっぱなしの天井に吸収剤(スポンジ)を合わせて音の反響を良くしたり、スピーカーも一番良いモノを揃えました。東京の映画館に引けを取らない、良い環境を整えられたのが自慢かな」。

「それにこんな経験、めったにできないでしょ?本当に大変だったけど、“胸が躍る感覚”ってこういうことを言うんでしょうね」。

お母様の安藤和津さんとトークショー。笑いありのなごやかな雰囲気に

 

 

 

 

 

 

奥田瑛二さんにもお会いできました!

 

 

 

 

 

 

 

インタビューしている間、まるで映画の1シーンを見ているような感覚になっていました。今まで大小問わず何百本のインタビューをしてきましたが、インタビューをしていることを忘れてしまうくらい。圧倒的な心地よさ。
それは、きっと桃子さんの人柄もあるのでしょうね。

彼女の出会いの後、すぐにミモレ大学がありました。日常の生活でバタバタしていて、桃子さんのことをBlogで紹介するのが延び延びになっていたのですが、最終回の大草編集長の講義を聞いていたときに、ふと桃子さんのことを思い出したのです。

キャリアは自分自身でつくりあげていくもの。その原動力になるのは“好き”という気持ち、そして行動するチカラなんですよね。地元の人たちと楽しみを分かち合いながら、新しいことにどんどん挑戦する桃子さんのように人生を謳歌したい……。

映画館へ来た人たちが口々に「この映画館に期待している。何か新しいコトやモノが生まれるんじゃないかとワクワクする」と話していました。
2018年、私も新たなワクワクをもっともっと探してみたいと思います。

良いお年をお迎えください。
そして、来年もよろしくお願いいたします。