『ボス・ベイビー』 3月21日(水・祝)より全国公開中 配給:東宝東和
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去年、アメリカに一ケ月ほど滞在したとき、ホテルの部屋では英語の勉強のためにずっと映画やドラマを流しっぱなしにしていました。
どれくらい普段の会話を理解できているのかな? とチェックするためによく観ていたのがドラマ『フレンズ』と、アニメ映画の『ボス・ベイビー』。
アメリカで大ヒットしていたアニメがちょっと遅れて日本でも公開されると聞いたので、みなさんに紹介させてくださいね。
映画がはじまってすぐ目に飛び込んできた主人公のほぼ二等身のかわいいルックスに惹かれ、ストーリーが進むにつれて意外な展開の面白さに引き込まれ……、滞在中は何度も何度も繰り返し観ちゃったほど!
アニメだから複雑な言い回しもないし、字幕なしで観ても十分に楽しめました。

 
 

物語のはじまりは、パパとママと幸せに暮らす7歳の男の子、ティムのもとにある日突然、黒いスーツにネクタイでサングラスをかけた赤ちゃんがやって来たこと。
ティムの弟だという彼は大人のようにおしゃべりもできて、威張っている“ボス・ベイビー”。両親の前では赤ちゃんっぽく振る舞っているボス・ベイビーは実はビジネスマンで、ミッションを完了して会社に戻りたいと思っていることがわかります。
彼を追い払って両親と3人の暮らしを取り戻したいティムは、ボス・ベイビーの任務に協力することになるのです!

 

妹や弟が生まれた頃の記憶がある人は、パパとママの愛情を奪われて嫉妬するティムの気持ちがよくわかるかも!?
私が面白いなぁと思ったのは、ティムとボス・ベイビーが違う目的で協力しあっているうちに、仲良くなってしまうところ。
上司と部下に置きかえてみると、大人の世界でもこういうことってあるよね、と何だか幸せな気持ちになりました。

 

“赤ちゃんだけど中身はおじさん”なボス・ベイビーの顔のデザインって、よ~く見るとシンプルなんですよね。
でも細い眉毛がいい仕事をしていて、絶妙な角度で動くたびに感情が伝わってくるのが楽しい! ミルクを飲んでいるときには完全に赤ちゃんなのに、急におじさんに変わる瞬間もあるので、ぜひ見逃さないでくださいね(笑)。
外国人の友人にそっくりな意地悪な顔をするときもあって、本当にリアルにできてるなぁと感心しつつ、表情の豊かさに目が釘付けになりました。
3Dアニメが全盛の今、昔の作品のような絵柄も逆に新鮮に感じられるんじゃないかな、と思います。

『ボス・ベイビー』
ある日、7歳のティムの元にやってきたのは、黒いスーツにブリーフケース、ネクタイをビシッと締めチャキチャキ歩く赤ちゃん“ボス・ベイビー”。見た目は頬ずりしたくなるキュートな赤ちゃん、でも中身は人使いが荒く口の悪いおっさんだ。ティムの弟として迎え入れられた彼は普通じゃない。ある秘密の任務があったのだ…。3月21日(水・祝)より全国公開中