ずっと憧れていた「サントス ドゥモワゼル」は、大好きなベーシックスタイルを格上げしてくれる出番の多い1本。特にネイビーとの組み合わせが、清潔感もあってお気に入り。ゴールドジュエリーとリンクさせると、いっそうノーブルに。

充足感を得られたり、ステップアップできたりといった、仕事の節目のタイミングで購入してきた時計。そんな時は、ジュエリーよりも時計に目がいきます。“未来に向けて時を刻む”その姿に、“仕事に邁進する自分”を重ね合わせているのかもしれません。

書籍編集部の編集長に抜擢され、「美人開花」シリーズを立ち上げ、30万部の本を仕掛けることができたタイミングで手に入れたのは、カルティエの「サントス ドゥモワゼル」。それまで10年以上もスティール製の「タンク フランセーズ」を愛用し、その凛とした佇まいに心地よさを感じていたので、次は同じブレスレットタイプのゴールドにしようと決めていました。カルティエのゴールドは、洗練された品のよさで流行に左右されず、エレガントからカジュアルまで幅広いスタイルに馴染むデザインが秀逸。ベーシックなファッションにさりげなく"ひと華"添えてくれるのも、とても重宝しています。

また、編集長からさらにクラスアップした役職に就任し、WEBマガジン『BOOKOUT』を立ち上げた時には、レザーベルトの「タンク ルイ カルティエ」を。こちらはベルトが替えられるので、季節によって色を変えるなどコーディネートの変化を楽しめるのも新鮮です。

「タンク ルイ カルティエ」のクラシカルな佇まいは、トレンチコートや黒のタートルニットなどトラッドな着こなしをブラッシュアップ。よりフェミニンにコーディネートしたい時は、パールのバングルをプラスして表情に変化を。

『BOOKOUT』のタイトルの由来は、“本の外へはみ出す”イメージなのですが、そんな風に「ないものをクリエイトする」のが、私の仕事のポリシー。納得のいくものを生み出すごとに、時計をひとつ。人生で頻繁にあることではありませんが、時計は、そんな記念碑的なアイテムとして、仕事のキャリアに寄り添ってくれている気がします。


CREDIT:
(着用のカット)
トップス/ドレステリア
スカート/プラージュ
バングル/ヴェイド
リング/エーコレクション
ピンキーリング/ティファニー
靴/グッチ

(タンク ルイ カルティエのカット)
バングル/ウノアエレ
パールバングル/カラットアー
リング/ヴェイド

PROFILE 青柳有紀さん

ワニブックス 書籍編集部 編集長。東京都出身。「みんなが好きなもの。もっと読みたいもの。質にこだわった本」をテーマに、写真集、ファッション、美容、料理など多岐に渡ったジャンルの本を手掛ける。WEBマガジン「BOOKOUT」プロデューサー。Instagram:@bookout_yukiaoyagi

構成・文/村上治子