米倉涼子さんが、過去に観た映画を紹介するアーカイブ コレクション。
そのときに観た映画から、米倉さんの生き方、価値観が垣間見えます。

Walt Disney Studios Motion Pictures / Photofest / ゼータイメージ

『アベンジャーズ』『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』に引き続き、『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』でスカーレット・ヨハンソン演じるヒロイン、ブラック・ウィドウの日本語吹き替え版のボイスキャストをつとめました。アクションあり、友情あり、恋ありでボリュームたっぷり! まずは日本語吹き替え版で観たほうがわかりやすいかも!? というくらいスピード感のある内容になっています。

このとき参加させていただいたロサンゼルスでのワールドプレミアのレッドカーペットでは、ファーストインプレッションでランバンの白いドレスをチョイス。日本ではボディコンシャスなデザインのものを着ることが多いのですが、アメリカでは華奢に見えてしまうので、あまりありきたりではないデザインのドレスを選ぶようにしています。

残念ながら前回のようにキャストの方たちにロングインタビューする時間はありませんでしたが、レッドカーペットで会ったスカーレットは以前よりもグッとエレガントに、セクシーになっていました。印象的だったのは、レッドカーペットを歩くキャストのみんなが仲良しで楽しそうだったこと。その雰囲気が、チームワークを発揮する今回のストーリーに深みを与えたのかもしれません。

もしもロバート・ダウニー・Jr.とゆっくり話す時間があったら、「あなたが演じるアイアンマンが劇中で着ていたブルース・リーのTシャツ、どこで買ったの!?」と聞いてみたかったんですけどね(笑)。また機会があることを願って、次のお楽しみにとっておこうと思います。シリーズに新たに加わった、特殊能力を持つ謎の姉弟を演じたエリザベス・オルセン、アーロン・テイラー=ジョンソンとお話しする時間があったので、一番楽しかったことは? と聞くと、クライマックスのアクション・シーンが最高だったと話してくれました。

プレミアに参加していつも思うのは、マーベル作品へのお客さんたちの期待度の高さ! キャストがひとり会場に着くたびに、待っているお客さんたちから大きな声があがって、ものすごく盛り上がる。まるでスポーツ観戦のときのような迫力があります。そんな期待に応えるように、すべての面においてスケールアップしている今回の続編。スタッフから聞いたところによると、ハルクのジーンズの伸縮性が増していたり、ホークアイの矢が素早く補充されるようになっていたり、細かいところでもレベルアップ。ブラック・ウィドウのスーツもさらに軽量化されているようです。そうそう、マニアにはおなじみのマーベルの重鎮、スタン・リーは今回の続
編にもカメオ出演しています。あるバーのシーンに登場していますので、注目してみてくださいね!

『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』
禁断の平和維持システムである、人工知能ウルトロンを起動させてしまったトニー・スターク。ウルトロンは、地球の平和のために人類を抹消すべく動き出してしまう。人類滅亡の危機を回避するため、アベンジャーズが手を取り合って立ち上がるが……。感動のアクション巨編、誕生! 監督は前作に引き続き、ジョス・ウェドンが手がけている。

取材・文/細谷美香
このページは、女性誌「FRaU」(2015年)に掲載された
「エンタメPR会社 オフィス・ヨネクラ」を加筆、修正したものです。