さっそく、続きです。
日本舞踊の心得もなく、白無垢も着たことがないので人生初の“白塗り”にドキドキ。お仲間4人でいっせいにヘアメイク開始です。「この方をどうにかしてさしあげなくちゃ!」と思ったのか、私を担当してくれたのは超ベテランのスタッフさん。いろいろ説明してくれながら、手早く的確に仕事が進みます。

メイクアップアーティスト山本浩未さんの著書にも書いてあるように、やっぱり日本人のお化粧は基本「白・黒・赤」なんだなぁと化粧台前を見て納得。
「ちんころ」って何??? と聞くと舞妓さんの前髪に結ぶ赤い紐のこと。芸妓さんには使わないものなのだそう。ピンクの容器に入っているのがお白粉を水で溶いたものと板はけです。
見返して拡大するとかなりギョギョギョだったのでコンパクトにまとめてみました。

① 自前メイクを落とし、髪をまとめてネットをかぶります。メイクベースとして手に取った“にかわ”を薄く塗ります。これで白塗りが密着するそう。眉毛も落ち着きます。
② 襟足からあっという間に白塗りに。ひやっとはするけれど、一度全体を真っ白に塗りつぶすことで“個”が消され、初心に還るような気分に(ちょっとたいそうですねw)。
③ 目元はもちろん眉も“赤”を基本に黒で締めていく感じです。顔も生え際など、赤を重ねていました。目元はまぶたが加齢で下垂ぎみなので(笑)アイテープを貼ってくっきり二重に。その二重幅を黒アイラインで塗りつぶしていきます。
④ そして前髪には“ちんころ”を結びます。少しずつ女に化けていく〜〜。ちょっと梅沢富美男さん気分〜〜❤

 

前髪と両サイドの地毛を残し、“半かつら”を黒いこよりで地毛と結んで固定。前髪とサイドの髪を半かつらにかぶせて、かつらと地毛の髪色差は黒いカラースプレーでカバー。ぽんと取れちゃいそうで不安でしたが、こよりは非常に丈夫でしっかりと固定できるそう。痛くもなく重くもなかったです。

無駄肉がいっぱいのっかった肩と背中はおゆるしを……。自分では見ることができなかったけれど襟足がきれいに塗ってあってちょっと感動。あの、さっさかさーーという短い時間ですごいわ!  それにしても床の間を突き抜けそうな私……。そして小さくて小さくてとても可愛いお雛様とのコントラストがすごい(笑)。

着物や帯、髪飾りは種類も豊富。その時にある中から、好みのものを選べます。大人っぽい落ち着いた地色の着物にしようと思っていたけれど、その場の雰囲気で成人式の時にも選ばなかったような派手めな水色の着物に。いつもは江戸好みの渋色着物のお仲間が、淡色の着物を選んでいてそれも新鮮でした。

小柄なひとから私のような大柄まで同じ着物で対応できるらしく、私の場合は引きずる長さはかなりかなり短くなりましたが、その着付けのワザと速さには感心しました。

小学1年生から体験が可能らしく、上は93歳まで受け入れ態勢もバッチリ。記念写真を撮るように定期的にいらっしゃるファミリーもいるそうです❤微笑ましいわ。

然花抄院本店にて。ひょっこりはん。カステラが有名らしいけれど、渋谷のヒカリエでもいただけるので期間限定のパフェにしました。満足です。


ドキドキの舞妓・芸妓体験も楽しく終了。達成感たっぷりでしたが慣れないことばかりで身体はぐったり。さっそく甘味を補給。血糖値を上げて、京都お買い物編へ続きます。