一緒に歩いていけたらいいな
そんな思いでブログを綴っています


「はい、頑張ってます。ほぼ食べ物のことばかりですけれど(笑)。昔はブログが苦手で、『どうして自分がやっていることを、わざわざ人に公表する必要があるのかな?』って思っていたんですよね。実際、月に2、3回更新するのがやっとで。でも、見方を変えてちょっとトライしてみようかな、と思い直してやってみたら、本当に楽しみにしてくださっている方がいるんだということが改めてわかって。自分が書いた言葉で、誰かの心が揺れたり、感動したり、元気になってくださったり……そうした声を直で返していただけると、私もまた『生かされているんだな』と実感します。顔は見えないけれど、夜寝る前に読んでくださった方の心にふっと何かが触れる。私の言葉が少しだけでも役に立つことができるのなら、さあ、頑張ろう!と思える。人間誰しも弱音を吐きたいときも、つらいときもあります。みんな一緒だよね、一緒に歩いていけたらいいな、そんなふうに思います」

しっかりと嘘なく生きていれば
揺らぐことはない


発信することには、しかし、責任も伴えば、勇気も必要だ。耳に届く声は、必ずしも好意的とばかりは限らず、好奇の目にさらされることだって少なくはない。

「若い頃は、人の目や意見を気にしていた時期もありました。でも、万人から支持されようとするなんて難しいですよね。たとえば友達なんかでも、10人いたら10人みんなとうまくやりたいとは思わない。私をすべてわかってくれる1人がいれば、あとの9人はいいや、と思えるんです。自分がしっかりと嘘なく生きていれば、何を言われようが、どんな噂をたてられようが、不思議と揺らぐことなく、ぴしっと立っていられる。それは、たぶん子育てから学んだところが大きいと思います。親がブレちゃうと、子どもに影響しますよね。もちろん、ダメなときもぐらぐら揺れるときもありました。でも、今は揺らがない。だから、堂々と発信していきたいと思っています」

母は強し。いや、母の顔だけではなく、年齢と経験を重ねて、もしかしたら本当におじさんの心も潜ませて、凛々しく立つ人。その笑顔は、眩しいほどに美しくて、力強い。

モデル/清原亜希
撮影/吉澤健太
ヘア/Sayuhda(s-14)
メイク/小森ゆき(s-14)
取材・文/河合映江
編集/昼田祥子