「食事のバランスは歯が教えてくれる」

あなたの口の中を見てください。歯は全部で32本。切歯は上下8本。犬歯は2本だけ。その他は全部、臼歯です。臼歯とは穀物をすりつぶすための歯。炭水化物抜きダイエットなどの美容メソッドが流行っていると聞きますが、人間の主食はあくまでも穀物なのです。進化の過程でそうなっているのですから、それが最もカラダにとって負担がなく、理にかなった食のバランス。32本中犬歯が2本だけですから、あなたに必要な動物性食品の摂取量も自ずと分かってくるのではないでしょうか。

「肉食である動物は歯が犬歯ばかりですよね。摂るべきものに合わせ、動物のカラダは進化を遂げているんですよ」

プロフィール オオニシ恭子先生

1981年渡欧。以来31年、東洋的食養法を研究しながら、個々の生活と体質を見つめ、食のアドバイザー、講演会、健康セミナーなどを行う。2013年、拠点を奈良に移し、「やまと薬膳」の活動を開始。著書に『滋養ポタージュではじめる ヨーロッパ薬膳』など。

ホームページ:やまと薬膳クッキングスタジオ いってん
オオニシ恭子先生の東京での薬膳クラス:薬膳教室