「まだまだやれる、と自分を信じましょう」

40代。70代の私から見たら、まだまだ若い。「自分はまだまだやれる」と思って、これからの人生で何がしたいかを一度見直す好機なのではないでしょうか。私の40代は、とにかく忙しく働いていたという記憶しかありません。子育ても一段落した方も多いでしょうから、なんだか心にエアポケットのようなものができて、やる気がわかない方もいるかもしれません。だけれど、人生の先は長い。お金のためだけじゃない、やりがいのある仕事(もちろん、それが家事であってもいい!)を見つけることに邁進してみてください。

講演に、セミナーにと、全国を飛び回っている先生は、アーティストも精力的に活動も行っている。「だけど、今は時間がなくて、ゆっくり絵を描く暇がなくなっちゃった」

人生の結果が出だすのは50代。そう考えたら、40代で意識を変えられた人と変えなかった人の差は本当に大きいですよ。自分のやるべきことが分かっている人は、やはり精神的にも、肉体的にも健やかにいられるものです。

「東京出身ですけれど、31年暮らしたベルギーから日本へ戻るとき、いろいろなご縁と直感で奈良への移住を決めました。その時はもう70歳も超えていました。ミモレ読者のお若い方々にも、いろいろなことにチャレンジしていってほしいですね」

プロフィール オオニシ恭子先生

1981年渡欧。以来31年、東洋的食養法を研究しながら、個々の生活と体質を見つめ、食のアドバイザー、講演会、健康セミナーなどを行う。2013年、拠点を奈良に移し、「やまと薬膳」の活動を開始。著書に『滋養ポタージュではじめる ヨーロッパ薬膳』など。

ホームページ:やまと薬膳クッキングスタジオ いってん

オオニシ恭子先生の東京での薬膳クラス:薬膳教室