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大草編集長が読者のコーチングシートを分析!「そのモヤモヤはシャツが解決してくれる」CASE1:会社員 安田早織さん①

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ミモレブックス『自分のスタイルが見つかる おしゃれコーチング』の刊行を記念して、先日大草編集長による「ミモレ読者のコーチングシートを読み解く会」を行いました。今回は、ミモレサイト上での公募によって選ばれた二人のうちの一人目、安田早織さん(会社員・37歳)のコーチング会の模様をご紹介します。

第一回コーチングシート分析会は、講談社の会議室で行われました。兵庫県の西宮から日帰りで、文京区の講談社まで来てくださった安田さん。透明感のある肌と柔らかな笑顔が印象的な方でした!

 

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「好きな服」と「他人からどう褒められたいか」「どう思われているか」がすべて一致。でも、私はこのままでいいのかな…

[STEP1]自分を見つめよう

「他人からどんなふうに褒められたら嬉しいですか」という質問に対して、安田さんは「女っぽい」「ヘルシー」「優しい」「明るい」「華やか」という5つの項目に○をつけました。
[STEP2]ワードローブを見てみましょう
「ワードローブにどんなアイテムが多いですか」という項目では、「ロングワンピース」「ドレス」「シャツ」「トップスが多い」と答えました。
[STEP5]他人からどう思われているかチェックします
「身近な人にどういう服を着ているときの自分が好きかと、その理由を聞いてみましょう」という問いに対する答えは、「シフォンなど柔らかい素材の服」「理由は優しそうに見えるから」。


普段から、リゾートっぽくてややドレッシーなロングワンピースを好んで着ている安田さん。他人から思われたいイメージも「女っぽい」「ヘルシー」「優しい」「華やか」、そして他人から実際にどんな服を着ているのが好きか尋ねても「シフォンとか柔らかい素材の服」と答えていました。「見られたいイメージの要素をすでに全部持っているんですよね。今、ある自分にあるチャームをとても理解していて、なりたい女性の方向性にあったものを選んでいます」と大草編集長。

ところが、ご本人は最近おしゃれの方向性に悩んでいるのこと。「私は独身なのですが周りは結婚して子どももいて、おしゃれも落ち着いたイメージになってきて。だんだん他人の目が気になるようになったんです。私はこのままでいいのかな、服が若すぎるんじゃないか、好きな服ばかり着ていないで、もっときちんと見える服に変えていったほうがいいのかなと思い始めました」。

「年齢的に10年先の自分をイメージした時に、今の自分はこれでよいのかなと悩む時期なんだと思います。また、選ぶアイテムにワンピース、ドレスが多いことから、ワードローブを点で選んでいるので組み合わせが難しい、なにか好きなものが選び切れていないのもしれないですね」(大草)。

「そうなんです。服を選ぶときの指針がなくて…」(安田さん)。

この日、身に着けていたのはヴェルニカのワンピースに、ジャケット、ステートオブエスケープの大きなバッグ。全体が白~ピンクベージュに統一されていました。確かに、とても柔らかく優しそうな印象!白い肌やご本人との印象にもバッチリあっています。でも、ご自身は「モヤモヤしているんです」ということで…。

  


モヤモヤ解決の鍵は、シャツかもしれない。浮かび上がってきたキーワードは「甘辛バランス」。

[STEP4]今のスタイルを確認します
 
「なりたいイメージは、パワフルで情熱的なミラネーゼ」。柔らかな印象とは裏腹に、強くて迫力のある女性像への憧れがあることが伺えます。
[STEP6]未来のあなたのスタイルを描きましょう
「60歳を超えても似合っていたいもの」の欄には、「アナ・ウィンターのような貫録のあるマダム」との一言が。

元々、好きな服と似合うものに矛盾がなかった安田さん。それでも今抱えているという「私は周りから浮いていないか。今のままで良いのか」というモヤモヤはどう解決していけばよいのでしょうか。

「肌も髪もブラウン、メイクも赤リップというよりは馴染み系、選ぶ服のシルエットも色も素材も柔らかく優しいんですよね。バッグも元々スポーティなブランドだけど、ピンクを選んでいる。自分という素材が柔らかくて、それを包むラッピングも柔らかい…それはそれですごくアリだと思うんですが、もしかしたら、今のいろんなモヤモヤを解決してくれるのはシャツかもしれないです」(大草)。

コーチングシート上の何カ所に書かれていた「太っている」「体型カバーを意識している」という点もシャツが解決してくれると大草編集長は言います。

「シャツの襟を立ててゆったりと着ると、シャツのシルエットが首やデコルテに影を作ってくれます。陰影ができるんです。年齢なりにきちんと見えたいという気持ちも、シャツが解決してくれる気がする。選ぶものの甘度が少し強いのかもしれないので、そういう意味でもシャツが“お塩”の役割をしてくれると思います」

仕事ではシャツを着るけれど、オフではあまりシャツを着なくなっていたという安田さん。「私は何に合わせたらいいでしょうか」と聞くと…。

「シャツを着たからと言って、キャラクターを全部変える必要はないのです。シャツを取り入れたのだから、ボトムは今のイメージにままに、たとえばプリントの長いスカートや柔らかな素材のパンツを合わせては?ボトムまでマスキュリンになる必要はありません。これで十分に甘辛のバランスが取れると思います」

「本当に肌がきれいだね…でもそれをメイクでも生かしているのがいい!とかく、年齢を重ねるとどこかの線を強くしなくなるので(笑)」


ほかにも「秋になったらマキシスカートにライダースなどの甘辛バランスを」「顔立ちが柔らかいので、前下がりのボブなど気持ち髪にモード感を足すといいのかもしれない」ともアドバイス。

安田さんの課題として浮かび上がってきた「甘辛バランス」について、話題はバッグにも及びました。

「今日のバッグは大きいトートだけれど、休日に出かけるとき、可能な日は小さいバッグを持つといいと思う。それも、上の方で抱えて重心を上に持ってくるのではなく、ストラップがかなり長い四角いショルダーバッグにして、重心は下に。そうすると、縦のラインが強調されていいですよ。選ぶ洋服も柔らかいのでシャープさがプラスされます」
 

安田さんのみならず、一同、膝を打ちまくった45分(笑)。次回は、オンの日の「スーツと黒の着こなしについて」(6月22日公開予定)です。お楽しみに!

 

<新刊紹介>5月18日発売
『自分のスタイルが見つかる おしゃれコーチング mi‐mollet BOOKS Vol.1』

ミモレ編集部 1500円(税別) 講談社

揺るぎない自分のスタイルがあると、とても生き易く、楽しい。でもそれを見つけるのは難しくて、日々トレンドや体型の変化などに振り回されてしまう…。スタイルのあるおしゃれな人になるには、どうしたらよいのか。ウェブマガジンとして、読者の悩みに寄り添い続けてきたからこそいきついた、ミモレならではのファッションブックを刊行。「紙のミモレが見たい」という読者の熱い声に応えた、待望の書籍第一号です。

【はじめに】白シャツとパール、そして私のスタイル
ミモレの大草直子編集長スタイリングにより、カジュアルからドレスアップまで白シャツのスタイルを見せます。
【第1章】インタビュー スタイルのある人ってどんな人?
・女優・板谷由夏さん
・「マディソンブルー」ディレクター中山まりこさん
・「ボンマジック」故・白井多恵子さん
・「CHICCA」ブランドクリエイター吉川康雄さん
【第2章】スタイルのある女性のリアルコーディネート
・熊倉正子さん
・ミモレ連載スタイリスト 田中雅美、斉藤美恵、福田麻琴、望月律子、室井由美子 スナップ&インタビュー
・おしゃれのヒントは街角にある!「SNAP!SNAP!」総集編
白シャツ、ジャケット、デニム、スニーカー、トレンチコートなど、流行に左右されないアイテム別に、ミモレのスナップの中から、人気のあったコーディネートを紹介します。
【第3章】コーチングシート(32P)
読者自身が書き込むコーチングシート。書き進めながら、最後には自分のスタイルのヒントを見つけられる内容。監修は人気スタイリストでミモレ編集長の大草直子。

撮影/川端里恵(動画)、片岡千晶(静止画)
 構成・文/川良咲子(編集部)