2015.4.25

アンジェリーナ・ジョリーに学ぶ「知性」

4月23日付の「Today's Diary」で、大草編集長に、「ミモレの知性を作ってくださっている大窪直子さん」と、身に余るお言葉を頂戴しました。そして今回、「知性」について少し考えてみました。

学歴は、社会に出たら、再び学校に戻らない限り、変わることはありません。でも、知性とは、何歳になっても、学校に行き直さなくても、高めていけるのではと感じます。

UNHCR News Story: Syrian refugees in Lebanon tell UNHCR's Guterres and Angelina Jolie of escape and challenges
2012年9月、シリアからレバノンに逃れた難民を訪問したアンジェリーナ・ジョリーUNHCR特使。©UNHCR/JTanner

2001〜2005年にかけて、私はUNHCR(国連難民高等弁務官事務所)のジュネーブ本部で、アンジェリーナ・ジョリーの最も初期の難民支援活動のサポートをしておりました。彼女は確か、学歴で言えば高校を卒業したかしないか、だったと思います。セクシーで奔放なイメージの女優として忙しく活動する合間を縫って、自主的に世界各地の難民に会いに出かけていました。現地視察の調整に加えて、その都度彼女が綴る訪問記を、ネットや書籍の形で公開できるまでに仕上げるのも私の仕事の一つでしたが、いわゆるゴーストライターをしたことは一度もありません。「ここに難民の統計を入れて」といった彼女の指示に基づいて、事実関係を簡潔に追記したり確認するだけ。難民状況というのは複雑で、各現場によって背景などが異なるため、行く先々のブリーフィングで、彼女も相当勉強したはずです。

そんなアンジェリーナもミモレ世代になった今、私はおせっかいながら、「絶頂期の若い頃から、美貌だけに頼らず知的な負荷をかけてきて、良かったね」と思います。知性を高めることを目的とした、というよりは、「弱い立場に置かれた世界の人々のために、何かしたい」という思いに突き動かされて行動した結果でしかないのであろうことは、私自身のことを振り返っても、想像がつきます。(有名人のチャリティって、売名行為なのでは?とお思いになる方もあるかも知れませんが、私が直接担当したことのあるアンジェリーナや黒柳徹子さんに関して、そのように感じたことは全く無いことを、彼女たちの名誉のために申し添えます。)

まさに先ほど、アンジェリーナが4月24日に国連の安全保障理事会で、シリア難民のための行動を強く求めた、との報道に接しました。彼女のライフワークに関するニュースを見聞きする度に、私も学び続けなければ、と触発される昨今です。

アンジェリーナ・ジョリーUNHCR特使、シリア情勢に関して安保理で発言

4月24日、アンジェリーナ・ジョリー国連難民高等弁務官( UNHCR )特使が安全保障理事会でシリアに関する発言を行いました。「安全保障理事会は国際の平和と安全に対する脅威に対応する力を持っています。しかし、その力は使われていません…国連は、国家がその国民を保護できない場合、国際社会は傍観しない「保護する責任(R2P)」を採択しました。しかし、我々はシリアを傍観しています。問題は情報不足ではありません。我々は、ヨルムーク、アレッポ、ホムスで起こっている耐え難い事実を分かっています。」 「保護する責任」とは: http://bit.ly/1qzoS09United Nations News Centre: http://bit.ly/1ISSko4

Posted by 国連広報センター (UNIC Tokyo) on 2015年4月24日

(アンジェリーナの人道支援活動について、もっと知りたい方は、こちらから。UNHCR駐日事務所HPへ。)