夏から秋へ、大人の肌トラブルを防ぐスキンケアのコツ
紫外線、エアコンの乾燥、温度の急激な変化…。ダメージが蓄積し、肌にトラブルが出やすい夏の終わり。疲れ、ゆらぎ、ごわつき、乾燥などの不調を寄せ付けないお手入れ法と、おすすめアイテムを岡野瑞恵さんに聞きました。
夏の終わりは、体力を消耗するのと同じように肌にも疲れが表れ、メイクのノリもイマイチに。それをベースメイクだけでカバーして乗り切ろうとするのは、無理があるかもしれません。「肌の調子が悪いときこそ、入念なスキンケアが必要。といっても、特別なことをするのではなく、いつものルーティンを丁寧に行う、量を惜しまずたっぷり使う、くらいの意識です。1つ1つのステップを肌と対話しながら進めていけば、過不足も見極められるはず。手というすばらしいツールを賢く利用して、肌が喜ぶスキンケアを行ってください」(岡野さん)
ポイント① 手とコットンを上手に使い分ける
洗顔の後、化粧水をコットンでつけるか、手でつけるか、は意見がわかれますが…。「それぞれ役割が違うので、どちらがいい、悪い、ということではないのです。コットンは不要な角質や表面に残った汚れを取り去るもの。肌がゴワゴワしているときは、コットンの拭き取りをプラスして。とにかくたっぷり水分を与えたいときは、手でなじませて、押し込むようにハンドプレスをするのが効果的。肌が荒れているときもコットンより手のほうがいいでしょう。その日の肌状態と相談しながら、上手に使い分けるのが正解です」
岡野さんのおすすめ&今回の使用アイテムはこれ!
(左)ポーラ B.A ローション 120ml ¥20000
まるで美容液のように濃密な化粧水。リッチな使用感ながらスッとなじみ、肌の中がギュッと満たされたようなふっくら感が嬉しい。
(右)GMコーポレーション エレクトロン エブリワン スキン ローション 100ml¥6500
電子水をベースにした調微弱電流を含む化粧水。スプレーして10秒すると水分が浸透し引き締まってリフトアップした印象に。
ポイント② 化粧水と乳液の間にオイルを投入
スキンケアは、化粧水の次に乳液というステップが一般的。でも夏のダメージが重なってバリア機能が低下した肌は、それだけでは乾きをカバーし、保湿するのはむずかしいでしょう。「おすすめしたいのは、化粧水の後、乳液の前にオイルを仕込むこと。水分がある状態なのでオイルが浸透しやすく肌の奥まで補修し、栄養補給できます。また水分の蒸発を止めることも可能。テクスチャーが軽めでべたつきを残さないオイルなら、メイク前や、メイクの上からツヤ出しとしても使えます。お守りオイルを1つ持っておくと便利です」(岡野さん)
今回の使用アイテムはコレ!
(左)カリタ オイル14(岡野さん私物)
残念ながら日本から撤退したパリのブランド、カリタを代表する万能オイル。「さらさらの感触でべたつかない後肌も、爽やかなヴァーベナの香りも唯一無二。これがないと仕事に支障をきたすほど」(岡野さん)
(右)SK-Ⅱ R.N.A. パワー ラディカル ニュー エイジ 50g ¥11500(編集部調べ)
全方位的なハリと若々しいツヤを叶える美容乳液。軽やかなテクスチャーで、長時間しっとり感が続く保湿力も頼もしい。
ポイント③ お疲れ肌にはスペシャルケアを投入
化粧水、オイル、乳液の3ステップケアで、基本的なケアはクリア。でもひと夏たっぷり紫外線を浴びてエアコンに当たった肌の悩みは、乾きだけではないはずです。暗くくすんだ肌、疲弊してスカスカにしぼんだ肌、硬くごわつきツヤを失った肌…。そんなトラブルには、ブースターや美容液、マスクなど適材適所のスペシャルケアを投入しましょう。思い出したときに使うより、短期集中でカンフル剤的に使うと、ダメージのリカバリーもスムーズに。
岡野さんのおすすめアイテムは?
いかがでしたでしょうか?いつものケアにちょっとしたお手入れを追加すれば、夏から秋へ、肌もスムーズに移行できるはず。
次回は秋のメイクについてのレッスンになります。
お楽しみに!
第1回「篠原涼子さんのナチュラルメイク、その秘密は「赤」にあり!」はこちら>>
第3回「夏から秋へ。ファンデーションと肌の質感は変えたほうがいい?」はこちら>>
第4回「秋メイクのトレンド、目もとは渋柿色のアイシャドウを」はこちら>>
第5回「この秋リップの色はボルドーにするのがおしゃれ!」はこちら>>
第6回「洗練された顔になる、眉の描き方のルール。「色は髪色に合わせない」」はこちら>>
第7回「絶対に失敗しない、大人のための品のあるチーク位置はここ!」はこちら>>
撮影/横山翔平
取材・文/片岡えり
モデル/山根亜希子
構成/片岡千晶(編集部)
ヘア&メイクアップアーティスト 岡野 瑞恵
1969年出まれ。1992年より大手化粧品メーカーでのヘア&メイクを経て、2005年よりフリーとして活動。 確かな理論とトレンド感のあるメイクで、女優、タレントからの指名も多く 雑誌・広告・TVなど、第一線で活躍中。【ブログ】岡野瑞恵オフィシャルブログ【インスタグラム】TAMALIN727【ツイッター】TAMALIN727