突然ですが、みなさん今、舌はどこにありますか? 上の歯の裏でしょうか、下の歯の裏ですか? 上の歯にくっついているなら「鼻呼吸」、下の歯なら「口呼吸」の場合が多いんですって。

前回の「姿勢と身長と呼吸の問題」の続きを2回にわたってお話ししたいと思います。

「鼻呼吸がいい」と聞きます。ミモレをお読みの皆さんも、ヨガをやってらっしゃる方は「鼻呼吸」に慣れているかもしれません。では、鼻呼吸は健康とキレイにどう影響するのでしょう。FRaUの7月号では、「BODY STORE」の代表・渡辺真一さんに詳しくお話を伺いました。

鼻から大きく息を吸うと肺が広がるのが感じられ、背筋が上に伸びます。しかし、口からだとその動きがありません。口呼吸では背中の筋肉もあまり使われず、自然と姿勢も悪くなってしまうのです。背中の筋肉は後頭部を通って表情筋につながっているため、この部分がゆるむと顔もたるんでしまうそう。また、口呼吸は口周りの筋肉が衰える要因にも。

「ランニングなど激しい有酸素運動は、口呼吸になってしまいがち。タイムを気にしない普段のスポーツなら、なるべく鼻呼吸を意識してみて」と渡辺代表。

いっときハマっていたトレイルラン。私、ほぼほぼ歩いてましたが、深呼吸が気持ちいいです!

鼻呼吸はインナーマッスルが鍛えられる、風邪を引きにくい、美肌になる、むくみがとれるなどイイことがいっぱい! 普段の生活でもぜひ意識してみてください。

次回は、東洋医学で人が本来の力を発揮できるとされる基本の姿勢「上虚下実(じょうきょかじつ)」についてお話ししたいと思います。