2015.6.9

要注目! 松中権というオトコ vol.3

松中権(まつなが・ごん) 通称ゴンさん。電通で働きながら、認定NPO法人「グッド・エイジング・エールズ」代表をつとめる。

――『まずは、ゲイの友だちをつくりなさい』を出版されることに葛藤はあったかと思われますが、いざ出版されてみてどのようなお気持ちですか? 
意外に「松中権」として語ることがこれまでほとんどなかったので。
グッド・エイジング・エールズをつくって、メディアに出るようになり、会社にもカミングアウトしたのですが、実際に素直に受け止めてくれる人もいれば、悪気なく僕がいる横で「ホモネタ」とかで盛り上がってりる、ノンケのおっさん社員とかもまだまだいて。彼らに、LGBTについて知ってもらうきっかけづくりができたらなと。

――実現に向けて動かれているかと思いますので答えられる範囲で結構ですが、現時点でゴンさんが考えうる最高のオリンピックとはどんなものなのでしょう?
僕自身が、個人として、NPO代表として、電通人として、実際にオリンピック・パラリンピックに関われるかどうかはわかりませんが、オリパラという枠さえも超えて、選手、関係者、ボランティア、観戦者のひとりひとりがダイバーシティ社会を構成するかけがえのないワンピースであることを、そして、そのピースが無数に集まって色鮮やかなグラデーションとなるからこそ魅力的なのだということが伝わるといいなと思っています。

――ゴンさんの活動に興味をもたれ、「ぜひサポートしたい」と思った場合、どのように参加をしていけばよいですか?
参加の方法は、本当にたくさんあります。グッドは、LGBTとそうでない人の出会う「場づくり」をメインにしていて、HOME、WORK、CAFE、EVENT、STATION、PEOPLEというチームにわかれて活動をしているので、それぞれが企画する個性豊かな「場」にお越しになるのがいちばんかと思っています。

特に直近では、葉山のカラフルカフェ。御用邸の向かいにある7月8月の土日祝しか営業していないLGBTフレンドリーカフェですが、5年目を迎える今年は、これまでのカフェをアートカフェとしてリニューアルし、大学生アーティストとのコラボを実施。あわせて、歩いて1分のところにある一色海岸にある海の家「UMIGOYA」とコラボレーションをしてカラフルカフェ on the beachをオープンします。年齢・セクシュアリティ・国籍・職業関係なく、本当にカラフルな個性豊かな人たちが集まりますので、一度、遊びにきてください!

――読者にメッセージをお願いします。
LGBTは、ある意味、いまの時代に「自分らしく」暮らす人を増やしていくための
旗印なんだと思っています。時代の流れもあって、取り上げられることも多いですが
根本は、誰かが誰からしく暮らし、その人生をお互いにどれだけリスペクトし合えるか。そのフェーズに日本がステップアップできるかどうか。LGBTがきっかけとなり、新しい家族のありかた、人間関係のありかた、地域とのつながりかた、などに、みんなの視点が広がり、すべての人が、誇りをもってワクワクする毎日を暮らせるようになるといいですね。

もし、そこに壁があるなら、それは「知らない」ということ。人は「知らないものは、怖い」し、「怖いから、攻撃する」んです。でも「知る」ことは可能性を拡げるし、新しい刺激が飛び込んでくるきっかけにもなります。本のタイトルは、その「知る」きっかけづくりを、ぜひ、みなさんも、という意味を込めて、つけました。

いっしょに、楽しい時代をつくりましょう~。
 

LGBTの問題を考えることは、誰も望んでいない差別や偏見、さらに攻撃が生まれない社会づくりを考えることにもつながっていきます。それらを皆で一緒に考えていける懐の広い社会に、と願います(編集部 大森)。

LGBTやゴンさんに興味をもたれた方は、気軽に手に取ってみてください!