東京・神谷町。坂を登るとそこにはホテル・オークラがあります。1962年に命を吹き込まれて以来、と会員誌に書いてあるように、私が生まれた時にはすでに最高級のおもてなしを供するホテルとして稼働していました。それから半世紀が経ち、来る2020年の東京オリンピックに向けて本館が建て替え工事に入ります。8月31日をもってクラシカルな本館は閉館となります。

正面玄関を入ると最初に目に入る、六角花台に活けられた立派な花木。この日はもう秋のよそおいでした。

先日食事に出かけた時、予約の時間までロビーの空間を堪能しました。オークラ・ランタンと名付けられた照明とあちらこちらに散りばめられた麻の葉模様が印象的なロビーは念入りに手入れをされた心地の良い空間。記念に写真を撮っている人が多かったです。

麻の葉の組子と雪見障子と行燈。日本建築の粋です。
 
ロビーの吹き抜けの天井を眺めて。古いおうち感がたまらなく落ち着きます。

あちらこちらにたくさんの思い出が詰まった本館がなくなってしまう…とても残念だけれど新しい本館に期待を込め、しばしお別れといたしましょう。