毎週木曜日、金曜日はDJのお仕事をしています。

所属は六本木の老舗のLatin Club "ElCafeLatino"で、様々な国のスタッフと一緒に働いています。セキュリティー、Barスタッフ、エントランス、フロアのスタッフ、誰が欠け てもお店として成り立たない大事なスタッフ。家族といるよりも長い時間を過ごしているかもしれません。

「なぜDJをはじめたの?」と、よく聞かれます。

きっかけは、カフェカンパニーという会社に勤めていた時代に遡ります。新店舗開発業務でメニュー開発をしていたのですが、よくアイデアが煮詰まった時に、地下で自社営業していた"Seco Bar"に行って、国内外から多くのアーティストやDJがプレイする空間で音楽を聴いて気分転換をしてました。間 も無くして六本木ヒルズに、"Buena Garden Cafe"というラテンアメリカ家庭料理をベースにした店舗を出店し、メニュープランニング、音楽、イベント企画、PR担当するのですが、開店1周年記念 イベント会議で、2日目には"DJ Hiromi"と出演者名が記入してありました。すっかり、そういうDJの方がいらっしゃるのだと思っていたのですが。この演出は当時常務取締役の田嶋さ んの悪戯でした。

フリーランスになってからは何でも挑戦してみたくて、以前より行きつけのEl cafe latinoのマネージャーでDJのAlecさんに、申し出たのです。そして今年でDJを始めて5年目となります。音 楽も、料理も、一度自分の身体のフィルターを通してから発信することになるので、心の状態がとても大事なんです。そして現場はただ一つとして同じ状況では ないのです。現場にいる人との空気感が自分の感情を動かして選曲をしている感覚で、まるでお客様と会話をしながら一体化している様。瞬間瞬間、"一曲入 魂"なんです。フロアにいるダンサーで音楽のジャンルやスピードを変更する。それ故にDJは究極の接客業だと感じます。サルサミュージックの元祖と言われ るFANIAから最新の音楽まで、アーティストからの作品をデリバリーする役目でもあり、時折曲の持つ意味から癒しや生きるパワーを感じます。DJブース に「今日も来たよー」と挨拶して下さるお客様と他愛もない会話をして、そして楽しそうにフロアで踊っているのを見ているのが幸せなひとときです。

 

Alec さんはDJの仕事を始める際にこう仰いました。「国籍も男性、女性も関係ない仕事。女性としては夜が長くて辛いかもしれないけど、結婚しても、子供が産ま れてもずっと続けていける職業だよ」と。そして、ある日DJブースで落ち込む私に、「いつも"だけじゃない"という自分を出して行け。こんな曲もこんな ジャンルの曲も掛けれるんだぞ!とみせてやれ」と背中を押してくれる、最高の上司です。もう一つ幸せな事は、今日も良い曲をありがとうという言葉を戴く 時。現場で突然届くメッセージカードも嬉しいです。ずっと大切に取っています。