こんにちは。ミモレ編集部の匂坂です。このコーナー、今までは、大草編集長が一人でお答えしてきましたが、ご質問の内容も多岐にわたるので、各方面の識者の方にお答えを頂こうということになりました。そこで、今後は“読み物系”ベテランライターの山本奈緒子さんに専門家の方への取材をお願いすることに。では、山本さん、お願いします!

ライターの山本奈緒子と申します。初めまして!
これまで数多くの女性誌で、いわゆる読み物系の記事を担当してきた、ミモレ世代まっただ中の43歳です。
読み物系というと、たとえば、「“何だか不調”を解決」、「物、過去、恋愛etc. 捨てる勇気の持ち方」など、様々なテーマを切り口に、読者のお悩みに応える系の記事が多く、そのため、ドクター、研究者、カウンセラー、様々な分野の専門識者の方々など、これまで600~700人くらいの方に取材をしてきたでしょうか。
そこで、皆さんのお悩みの内容に合わせて、「この方だったら、きっと解決のヒントを授けてくれるはず!」と思う方へ相談し、その回答を私が原稿にしてアップさせていただきます! よろしくお願いします。

1回目となる今回は、医師の奥田弘美先生に回答をお願いすることにしました。
奥田先生は、精神科医として臨床診療をおこなうほか、産業医として都内約20か所の企業でビジネスパーソンの心身ケアに努めている方。『心の毒がスーッと消える本』(講談社+α文庫)、『部下をうつにしない上司の教科書』(東京堂出版)など著書も多数あり、優しいながらも適確なメンタルケアアドバイスにおいて、頼もしい女医さん。
またご自身もミモレ世代の47歳。ご主人と二人の息子さんのお母さまという、働く女性でもあります。

そんな奥田先生は、医療知識とコーチング(対話を通してともに目標達成していくことを目指す手法)を融合させた、独自のメンタルヘルスケア、自己実現法、ダイエット法を提案しており、FM世田谷にて「三浦和人とドクター弘美の心のデトックスナイト」のパーソナリティも担当されています。
例えば、先生の書籍『心の毒がスーッと消える本』では、病気ではないけれど心の疲れが貯まって体の不調を感じる状態を“モンモン症候群”と名付け「放っておくと危険! 心にもデトックスが必要です!!」と、そのデトックス法を詳しく解説しています。

そんな心のデトックスのプロ・奥田先生の回答、ぜひ読んでみてください!

みきみきさんからの質問
Q.
子育て、仕事……、忙しくて八方ふさがりのときの乗り切り方は?

先日はW風邪で、旦那さんも子どももダウン。うつる危険があるため、母に保育も頼めず。病児保育を利用したけど、子どもが大変ストレスのよう。こういったときは本当につらいです。皆さん、どうやって乗り切りますか? 自分も、仕事、家事、看病と体力的につらいし……。
八方ふさがりとはこのことか!といった感じです。

チームmi-mollet 奥田弘美先生の回答
A.
開き直りが大事!
手抜きできるところは徹底して抜きましょう

家族が病気ですから心配でもあるし、看病のため夜もなかなか寝られない。でも自分が病気なわけではないから、「つらい」と言っても理解されにくい……。まさに、八方ふさがりですよね。私も同じような経験をしたことがあるので、お気持ち、本当に分かります。

こんなときは、とにかく手抜きできるところは抜く、頼れるものは頼る、に限ります! 頑張りすぎるのが一番危険ですよ。自分も風邪がうつって、看病じたいができなくなってしまいますから。

たとえばご飯は、子供の分だけパパッと作って、自分たちは出来合いのもので済ませて。洗濯も無理してやらず、下着の1枚や2枚、足りなくなったら買って凌いじゃいましょう。もしできるなら、お仕事も、中途半端に早く帰ったり看病疲れで注意散漫になってしまうより、思い切って有給休暇を取ったほうがいいと思いますよ。

だって、子どもか仕事かとなったら、どんなに忙しくても、子供を選択するしかないですものね。それに子供というのは、つらいときに母親がそばにいてくれたということを、案外覚えているものです。ですから完璧心を捨てて、少し開き直って乗り切ることをオススメします!

PROFILE
  • 奥田 弘美さん1967年生まれ。精神科医、作家。山口大学医学部卒業。臨床医、産業医として多くのビジネスパーソンの診療に当たる。また、医療知識とコーチング理論を融合させた独自のメンタルケア法、ダイエット法を提案し、メディカル&ライフサポートコーチ研究会を主宰。『自分の体をお世話しよう~子供と育てるセルフケアの心~』『何をやっても痩せないのは脳の使い方をまちがえていたから』など著書多数。 この人の回答一覧を見る
  • 山本 奈緒子1972年生まれ。6年間の会社員生活を経て、フリーライターに。『with』や『VOCE』といった女性誌の他、週刊誌や新聞、WEBマガジンで、インタビュー、女性の生き方、また様々な流行事象分析など、主に“読み物”と言われる分野の記事を手掛ける。 この人の回答一覧を見る