食べるのが好きなのと同じように、料理に関しては料理写真やその背景にある料理人のストーリー、そして料理写真や料理本が昔から大好きです。

やはり料理本として最初に愛着を覚えたのは、以前も挙げた「暮らしの手帖」が実家にも祖母宅にもあったから。

同じく「家庭画報」のゴージャスなお料理の写真やレストランの絢爛豪華な様子を見るのも楽しみでした。(ちなみに今は同じ「画報」でも日本文化をきめ細かく特集してくれる「婦人画報」がお気に入り)

大学生の頃はMartha Stewart にはまり、洋雑誌をコレクション。

今なお飽きることのないMartha Stewart の世界観。美しく進化し続ける料理写真やガーデニング、ランドスケープデザインは今でも本当にステキ。

今でもMartha の世界は変わらずに本当にステキです。日本からだったらPinterest でチェックすると便利です。https://jp.pinterest.com/marthastewart/

大昔の限定Martha Stewart Baby は甥っ子が産まれる前に姉にプレゼントした1冊。このたび15年以上もの年月を経てわたしの所に帰ってきてこちらも大感激。

 

そして同じく学生時代に憧れていた1冊。それがこちらの「百味菜々」。

かつて青山にあった伝説の和食やさん「百味存」の横山夫紀子さんの著書で、今も話題のルーシーリーや、魯山人の器に、それはそれは美しい和食の世界が展開されたただの料理本ではなく、アートやデザインの本と言っても過言ではない1冊。アートディレクションは巨匠、田中一光氏、当時帯の文は磯崎新氏が書かれたとのことで、本当にぜいたくな奇跡のキャスティング。

全てを削ぎ落とした完璧なうつくしさに圧倒されるぜいたくなページがつづきます。

 

内容はお野菜の下拵え、野菜に関するコラムと写真、ルーシーリーの器にお野菜料理を盛ったページ、北大路魯山人の器にお野菜料理を盛ったページ、という大まかに4部構成になっています。ちょうど今ルーシーリーは日本でも話題だと思いますが、実際に器に料理が盛られたのを見れるという点でかなり貴重。本当に美しくてため息が出ます。

器と料理の織りなす芸術。日本ならではの美しさだと思います。

何も分からない小僧っ子だったわたしもこの世界観に圧倒され、何度も何度も立ち読みをしていたのですが、余りにも実用性がないので(何せこのような本格的な和食を自作することなどなかったので)なんとなくずっと買わずにいたら、いつしか絶版に。

でも、それから10数年、仕事であちこちのデザイナーのオフィスにお邪魔してふと本棚を見るとこの本が置いてあることが多く、やはり伝説の1冊、買っておけば良かったと後悔していたものでしたが、調べてみると絶版になって以降、この本はプレミアがついて数万円になることもあるとのことで、まるでご縁がなくなってしまいました。

———が、先日授乳中にいつものようにInstagram を見ていたら、この本をプレミアなしで買えたという投稿を発見。まだ在庫があるらしいとも記載があったのでダメもとで問い合わせてみたところ、購入出来ることに!

早速注文し、日本の実家から転送してもらったところ、驚くなかれ、本は今は京都でお店を経営されている著者ご本人が出品されていたもので
(恐らく手元に何冊もお持ちのものを少しだけ分けてくださっていたよう)
このような達筆の美しいお手紙までいただくことが出来ました。

なんと達筆なお手紙!きっと包丁さばきと同じように迷いなく美しい文字を書かれるのでしょうね。ていねいなお手紙をすぐに出せる女性、憧れます。

 

恐らく約20年の月日を経てわたしの所にきてくれた美しい1冊。
背筋の伸びるようなこの美しさにまた出会えたことに感謝。

そして著者である横山夫紀子さんは今は京都でお店をされているとのこと。

来月の日本への帰国中、京都に行きたいなとちょうど思っていたところなので、一気に気持ちが盛り上がりましたが、何せ息子はまだその時5ヶ月になったばかり。
13時間以上のロングフライトに時差。連日の外出(もちろん大抵の場合昼間の数時間だけですが)もあり、体調や体力が心配なので京都行は今回は断念。

この1冊を手にするのに20年ちかくかかったのだから、京都行きも焦らず、それまでは息子が深く眠ってくれた夜中に、この巡り合わせに感謝しつつ、静かにページをめくるのを楽しみにしようと思います。

雅子

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