フリーエディター有田麻奈美 「日々丸かじり」

2015.10.10

東大近くで、ほっこり民藝に触れる
~芹沢銈介展に行って参りました~

本当は9月で単衣はおしまいですが、温暖化なので10月いっぱいの普段着なら、単衣もOKとされるご時勢です。この日も天気がよく、単衣でちょうどいい感じの陽気。着物倶楽部のメンバーと連れ立って、まずはランチをいただきにセルリアンホテル2階『スーツァン・レストラン陳 渋谷店』へ。陳建一さんプロデュースのお店なので、ここはやはり、麻婆豆腐を頼まないといけません。

小さな土鍋の蓋を開けた瞬間、刺激的な香りというか空気が!!! 花山椒がすごいです。こわいw ひと口いただいた瞬間にぶわっと汗が吹き出す我ら。でも、おいしくてひいひい言いながら、白いご飯にのせて完食しちゃいました。デザートをいただく頃には発汗も落ち着いたので、本日の目的地『日本民藝館』へ向かいます。

麻婆豆腐も何種類かありましたが、オーソドックスでいちばん人気のこちらに!

東大のすぐ近く、素敵なおうちが並んでいる高級住宅地に日本民藝館はありました。建物自体も風情があって素敵ですが、11月23日まで、芹沢銈介展(せりざわけいすけてん)を開催中。生誕120周年を迎える人間国宝の芹沢銈介氏なので、各地でさまざまなイベントが行われているようですね。少し前に入手した「別冊太陽」も興味深く、芹沢銈介氏といえば「いろはにほへと」などの文字を絵にした作品も有名。そんな型絵染(=芹沢氏が確立した技法。型紙を用いて絵画的な文様を染めるというものです)のキモノや陶器の作品がたくさん展示されていて、見応えがありました。圧倒されるというより、手に取って、日々愛でたくなる感じです。

  • 2階建ての日本民藝館。ひっきりなしに人が訪れていて、人気でした。
  • 11月23日までの開催です。大人1100円でした。靴を脱いであがります。
  • 世界は模様に満ちている……。すごいいいわぁ。表紙は「飛の字」を麻布に型絵染したもの。


帰宅すると、恵比寿の呉服屋さんから今月のお便りが届いておりました。芹沢氏のお弟子さんで『型絵染』の第一人者、下平清人氏の名古屋帯の紹介です。

やだ、なんだかすごくグッドなタイミング。しかも帯の写真がこれまたかなり素敵。現物を見に行ったが最後、確実にやってしまいそうです。年始に誓った「もうキモノ関係は買いません宣言」なんて、とっくの昔に白紙に戻っていますが、ここは自制心が働きます。恵比寿の五差路のほうには、決して行っちゃいけない。

このとどまらない物欲……元気玉のひとつと考えて、だましだまし付き合っていこうと思います。

結城紬の単衣に、墨色のグリスターコートで。結城は暑いので、あと数回着たら、袷(あわせ)に仕立て直すつもりです。