先日、パリで行なわれた2016SSのファッションウィーク。中でも私が気になったのが、ニコラ・ゲスキエールによる、ルイ・ヴィトンの春夏コレクション。今回のランウェイで注目されているピンクヘアーがトレードマークのitモデル、フェルナンダ・ライを筆頭に、日本のアニメの美少女キャラを彷彿とさせるようなヘアメイクを施したモデルたちが着こなしたのは、ロマンティシズムとストリートファッションを見事に融合させたルックの数々。

itモデルのフェルナンダ・ライは18歳。せ、セーラー●ーン!? 彼女のピンクヘアーとメイクが今回のショーのテンションを牽引してたと言っても過言ではないほどハマっていました。

90年代のグランジを今風にアップデートさせて原宿のロリータ系好き少女が着こなしたらこうなるのかな、とでもいうような、けれど上品さをギリギリのところで保っているような繊細で洗練されたデザインはさすがです。

グランジ×ロマンティシズム。辛口のディテールに白のボリュームミニのバランスが新鮮。

ただ、とっても素敵だけれど、若い子が着てこそ可愛いファッションかなあという気がしなくもありません。ビジューをあしらったロングドレスやストライプのドレス辺りはミモレ世代にも映えそうだけど、あとはトレンドのエッセンスをどこかで取り入れるくらいが現実的……?

ストライプのセットアップに白のショートブーツでクリーンな印象に。

以上、まだ秋アウターにも袖を通していないこの時期に、すっかり気の早い来年の春夏レポートをお送りしてみました☆

ビジューをあしらったロングドレスにマニッシュなシューズを合わせて。春夏にはこんなスタイルが流行りそうな気配です。
写真/AFLO