キュレイター林 綾野の「アートとスイーツの旅 」

2015.10.23

【オランダ・ゴーダ編】
チーズとストロープワッフルの町

オランダといえば、まずはアムステルダムのライクスミュージアム(アムステルダム国立美術館)で、レンブラントやフェルメールを見て、ゴッホ美術館でどっぷりゴッホの世界に浸る…というのがまずは王道と私は信じていますが、ちょっと足を伸ばして、小さな町の良さを味わうのもおすすめです。

今回はオランダの中でも最も有名なチーズの原産地、「ゴーダ」の町をご紹介します。町の名前はよく知られているのに、なぜかガイドブックにもあまり詳しい情報が紹介されていませんが、ゴーダは中世の町並みが残る愛らしい町。15世紀に建てられたゴシック建築の美しい市庁舎が聳える町の中心マルクト広場には、17世紀に建てられた「チーズ計量所」もあります。オランダの町ではよく「計量所」に出会います。計量所は、商品を計量し課税する場所。この国が古くからいかに商業が盛んだったか今に伝えてくれます。

マルクト広場の市庁舎。シンメトリーで素晴らしく美しいです。フェルメールの故郷・デルフトの市庁舎を細長くしたような印象。小さな運河が所どころに流れるゴーダの町は、こぢんまりとして歩いてまわるのにちょうどいい感じです。 

マルクト広場では、6月から8月の毎週木曜日にチーズ市が開かれ、いつも多くの人で賑います。ゴーダの町中には歩けばチーズ屋さんに出会う、というくらいチーズ屋さんがたくさんあります。

チーズ屋さん。お店の中には、観光客の人たちも多いですが地元の人の姿もあります。
店内。ゴーダチーズと共にオランダ各地で作られたチーズ、世界のチーズがぎっしり並びます。

ゴーダチーズはマイルドでちょうどいい塩気があって食べやすいので、サンドイッチ、おつまみ、サラダなど食卓で活躍しそう。ハーブやマスタード風味など種類も豊富。チーズ屋さんでは試食も出来るので、ついつい長居してしまいそうです。

さて、チーズの町、ゴーダですが、もう一つオランダ土産の定番「ストロープルワッフル」も、19世紀頃からゴーダで作りはじめられたそうです。ということで、この町にはストロープルワッフル作りを体験のできるお菓子屋さんがあります。

オランダ定番のお土産「ストロープルワッフル」。
マルクト広場から徒歩5分ほどのお店「Gebackerij and Tearoom Van den Berg」で、ワッフル作りに参加しました。こちらがワッフルの生地。
まずは、熱した鉄板に生地を挟んで焼きます。焼きあがったワッフルを丁寧にナイフで2枚にスライス。最後にとろとろのキャラメルを挟んで出来上がり。
できたてのワッフル。バターの香りがプンと立ち、やわらかく甘く、最高です。

チーズとワッフル。そして可愛い町並みのゴーダは、アムステルダムに泊まりつつ、日帰りで町歩きに出かけるのにちょうど良い距離。お土産を産地で買えるのも嬉しいですね。チーズ市も開かれている、初夏から夏にかけて季節の良い時に訪れるのが良さそうですよ。

ゴーダへの行き方
■ まずはアムステルダムへ
今回はパリから高速列車タリス「Thalys」で、ブリュッセルを経由してアムステルダムまで移動しました。全席指定で、要予約。1等席では食事と飲み物のサービスがあります。デザートも出てきます。パリからオランダまでの風景を楽しみながら食事をしているとあっという間にアムステルダムについてしまうという楽しい電車の旅です。ユーレイルパスを購入した人はパスホルダー割引があるのでお得です。詳しくはユーレイルグループのHPをチェックしてみてください。

■ アムステルダムからゴーダへ
アムステルダム中央駅からゴーダ(Gouda)駅までは、「Sprinter」という直通の快速列車で約1時間。

■ ストロープワッフル作りを体験するには
ゴーダのお菓子屋さん「Gebackerij and Tearoom Van den Berg」
住所 Lange Groenendaal 32, 2801 LT Gouda
電話 +31 (0)182 529975 ウェブサイト
要予約、申し込みは6名以上から。
料金 €5.25 焼いたワッフルは持ち帰ることができます。