友人宅に遊びに行ったとき、おいしいリンゴのケーキがあるから、とお茶を入れてくれました。北欧のヴィンテージのカップ&ソーサー。少し深さのあるたっぷりとしたプレートもお揃いです。リネンの布のティーマット。グレーとブラウンの組み合わせもしっとりと美しく、そこに添えられたアンティークのフォークも慎ましやかです。ミルクティーとリンゴのケーキの組み合わせは絶妙でした。そのとき思ったのです。特別なときでなくても、彼女はいつもこうして、お茶の時間を過ごしているのだな、と。そうでなければ、こんなに自然な心地よい設えにはなりません。ていねいに過ごすことは日々、ひとつひとつの時間を慈しむことなのですね。