• 本文中にある、グレーのワントーンコーデがこちら。ね、定番グレーが、なんだかとっても新鮮に見えるでしょ?
  • ひとつひとつのアイテムは極めて普通なのに、プラットホームブーツやクラッチなどの小物使いで、はっと目を惹くくらいおしゃれに。
  • 春トレンドの’70sっぽいワイドパンツには、白シャツを合わせて。この場合、いわゆるブランドのアイコンバッグとかを持つよりも、小さめクラッチが粋に見えます。

トレンドの取り入れ方って、バランスが難しい。流行を意識しすぎてもおしゃれに見えないし、かと言って、「私は私!」的に年がら年中、自分的定番アイテムばかり着ていると、おしゃれがつまらなくなっちゃう——。

そんな中、私が最近、ミモレ世代的にいちばんリアルなおしゃれアイコンだと思う海外セレブが、デザイナーのステラ・マッカートニーです。彼女は言わずと知れた、ビートルズのポール・マッカートニーの娘。母である写真家・リンダ・マッカートニー譲りのセンスで、自身のブランド「ステラ マッカートニー」は、今や七光りなんかでなく、モード界のトップに君臨する世界的ブランドとなっています。

そんなステラの私服の着こなしが、かっこいいのなんの。最近では、自分のブランドのグレーのドット柄チェスターコートに同じ色のミモレ丈ニットドレスを合わせたワントーンコーデがとっても素敵でした♥ 冬服に飽きて来た今日この頃、なるほど、こうやってグレーを着ると新鮮に見えるのねって、目からウロコ状態! これならステラの服じゃなくても真似出来そう。マニッシュに見えがちなチェスターコートも、裾のデザインが効いたニットドレスをのぞかせることで、ぐっとエレガントな印象になるんだな〜、ふむふむ、メモメモ、っと。

パンツスタイルのときも、クラッチやハットをプラスして、コンサバになりすぎず絶妙なこなれ感を出しているのがさすが。ワードローブ自体はわりとシンプルめなので、ここでバッグがベーシックなタイプだと普通のスタイリングになるところを、小物で鮮度を上げているんです。ちなみに洋服をキレイに着こなすために、ヒールはかなり高めのものがお気に入りみたい。実は4人の子供のママでもあるステラ。デザイナー業との両立で忙しいだろうに、職業柄とは言え、そんな、女を忘れないための心がけもすごいな〜と、リスペクト。

トレンド感と女らしさと、大人に欠かせない品格。この3つが揃ったステラの着こなし。彼女が女優やモデルなんかではなくて、美人とは言えどもルックスは普通の一般人(失礼!)ってところも、真似しやすくて、いいのかも。

写真/AFLO