私は年末に年賀状を書きません。三が日の休みに年賀状を書くようになって、もう随分経ちます。もちろん、そうすると相手に届くのは、やっと松の内ということになってしまうのですが、年末の慌ただしい中で、一言だけの賀状を書くのは寂しいと思うようになったのです。普段おつきあいのある方たちは、メールやSNSでの「おめでとう」が多くなってきたこともあり、年賀状は特別なものです。ですから、一枚ずつ、近況や今考えていることを書きます。場合によっては、封書にすることもあります。そうやって、手紙を書いて過ごすお正月は、他の時にはない、自分なりの静謐で豊かな時間だと思っています。