卵やバターも含め動物性の食品を一切摂らないベジタリアンの中でも、もっとも厳格な完全菜食主義者、ビーガン。ナタリー・ポートマン、アリアナ・グランデなどビーガンを貫くセレブは、みな透明感のある肌と抜群のスタイルの持ち主ばかり。うらやましいけれど、そのストイックなライフスタイルはマネできなさそう・・・パスタだってピザだって食べたいし、生クリームやチョコレートなしの人生なんて…!と思っていたのですが、ビーガンのイタリアンレストランがリニューアルオープンすると聞き、試食会に参加してきました!

早稲田にある「つぶつぶカフェ+ボナ!つぶつぶ」は国産雑穀のレストラン。農薬不使用のつぶつぶ雑穀は現代の食事で不足しがちな微量栄養素が豊富で、かつうま味も濃くて満足度高し。食感も様々なので、高キビでひき肉、もちアワでチーズなど、さまざまな食材が再現できます。ヒエの白身魚風のフリットにはもうびっくり! 皮は板状のお麩でできていて、植物性100%と知っていても信じられないほどのリアルさでした。 

ハンバーグやミートソースも高キビでできているのですが、歯ごたえと深みの味わいがあり、ビーガン料理の概念が覆ります!
インテリアもリニューアルした店内での試食会。2階のキッチンスタジオでは、つぶつぶ雑穀を使ったお料理教室も開催される。

3000以上ものレシピがあるというつぶつぶ雑穀のビーガン料理を試食してみて実感したのは、歯ごたえの重要性。粒ソバと刻んだたくあんが混ぜられているヒジキマリネのサラダなど、ぷちぷち、ポリポリと多彩な食感が味わえるので、楽しく食べられるんです。スペアリブ風に味付けした、たたき牛蒡もかみごたえがありました。

特筆すべきなのはシュガーフリー、つまりお砂糖を一切使っていないデザート。甘酒のトリュフなど、穀物を発酵させることで生まれる自然な甘みを生かしているんです。キャロブという、いなご豆のさやのパウダーをチョコレート代わりに使っているのですが、その栄養価がすごい。ココアに近い風味でありながら、ココアより鉄分、繊維が豊富で、カルシウムにいたってはココアの2倍! もちろんチョコレートよりずっと低カロリーです。パフェも人気だというからぜひ今度試したい! 

甘酒トリュフやキャロブパウダーのチョコレートパフェなど、砂糖をまったく使用していないシュガーフリーのデザートが食べられる。
店内では農薬不使用の国産雑穀も販売。つぶつぶ雑穀は現代の食事で不足しがちな栄養を補ってくれる。各800円(右からアマランサス、高キビ、粒ソバ)

「我慢しなくちゃ」では続かないダイエットやビーガンライフですが、「無理なく美味しく」取り組めば、自分でも続けられるかも・・・!と気持ちが変わりました。
自宅で気軽に試せる各種雑穀やレシピ本なども販売していて、気軽にビーガン料理に挑戦できそう。2階のスタジオでは料理教室も開催されています。
本格的なビーガンになるのは難しくても、週末だけでもつぶつぶ雑穀料理を取り入れることはできそう。まずは気が向いたときに、プチビーガンになってみては?

つぶつぶカフェ+ボナ!つぶつぶ
住所:東京都新宿区弁天町143-5
tel. 03-3203-2093

PROFILE

間庭典子/フリーライター。取材をきっかけに走りはじめ、ランニングやゴルフなどウェルネス関係の分野でも活躍。