わたしが近代建築物が好きなこと、すでにフランクロイドライトのランプのお話や、武相荘のお話(いまmi-molletでも牧山圭男・桂子御夫妻のインタビューが!)を書かせていただいておりますが、今回は初めて岸信介さんのお家へ伺ってまいりました。

大きな茅葺の門をくぐると竹林が続きます。その先にお家がありました。

”岸信介さんのお家”などと軽々しく言ってしまいましたが、第56・57代内閣総理大臣であられ、現総理の安倍晋三さんのお祖父様でいらっしゃる方!…ですが岸さんが晩年にお住まいになられた御殿場のこのお家は、生活がとても身近に感じられ(もちろん建物、調度品すべて庶民の手には届かない素晴らしいものなのですが)祖父母の家にいるような、そんな気持ちになりました。

居間から和室を眺めました。縁側でひなたぼっこがしたいです。

今も東京から御殿場までは東名高速道路を使って1時間半くらいかかりますが、昭和の終わりの時期に岸さんは事あるごとに車で都内へ通われていたとのこと。それでも富士山の麓に居を構えられた岸さんの思い…そして高齢の彼とご家族のために、建築家吉田五十八氏が設計した数寄屋建築と現代の機能美が融合された住みやすいお家。一歩踏み入れると主なき今もなぜか温かみを感じる空気が漂っていました。

1階の階段室から2階を見上げると、もうとても素敵すぎて言葉が出ませんでした。。
日々の暮らし、そして時には要人の接待まで賄っていたお台所です。佇まいが懐かしくてきゅんきゅんしました。

広大な敷地に隣接してとらやさんの工房があり、カフェではお庭を眺めながら和菓子とお茶をいただくこともできます。

枝垂れ梅の向こうのアーチ型の建物がとらや工房です。素敵!

今回はカフェには寄らず、富士山をイメージした御菓子をいただいてまいりました。

琥珀羹の中にうっすらと富士山が見えます。
半分に切るとくっきり富士山の姿が!素敵♡

冬から春の移ろいを感じられる一日でした。また違う季節に、景色を拝見に伺ってみようと思っています。