「国連は愛し合う人々の人権に取り組みます」というメッセージつきで、国連広報センターがフェイスブックでバレンタインデーに取り上げたテーマを見て、国連らしくていいな、と思いました。

2013~14年に世界で行われた国連のLGBT啓発キャンペーンの一環で、国連総会の議場近くにフォトブースが設けられ、多くの国家元首、大臣、国連職員などが権利擁護のメッセージを手にポーズをとった。©OHCHR

そのテーマとは、LGBT(レズビアン、ゲイ、バイセクシャル、性同一性障害を含むトランスジェンダー)の人たちの人権。私も、常々気にかけている課題です。

世界のおよそ76カ国で、同性愛は犯罪とみなされていて、中には死刑が適用される可能性がある国も。「人々が、愛情に基づく関係にあるというだけで逮捕され、見せしめに暴行を受け、拷問され、殺されかけています。」と語る国連人権高等弁務官のメッセージビデオ(Youtube)。それによると、LGBTの人権を訴えることは、彼らに対し新たに特別な権利を与えようとするものではない。全ての人は、生命と安全に関する権利、差別を受けない権利を持っている。LGBTであるというだけで、その権利を侵害されている人たちがいる。罰せられるべきは、愛ではなく、暴力と憎悪。

日本では今週、東京都の渋谷区が、同性カップルに対しパートナー証明書を発行する条例案を来月区議会に提出することを決めた、というニュースが話題になりました。日本を含めた世界中で、LGBTの人たちが穏やかに生きられるようになって欲しい。私自身は、国連の内外でゲイの方たちと一緒に働いた経験があり、それを含めた職場のダイバーシティ(多様な人々の共存)などについて去年、都内の大学院で講義しました。心ない言動は慎む、社会の中で柔軟な措置を取ることに協力する、といったことは引き続き大事にしたい。あらためて、そんなことを考えたバレンタインの週末でした。

LGBTの人権に関する国連の取り組みについて、もっと知りたい方は、こちら(国連広報センターHP)へ。