2016.5.6

『イノセント』【GWにおすすめの本⑥】

こんにちは、編集・川端です。
今日は飛び石の平日、曜日の感覚がおかしくなってきますね。Have a nice Friday!

今日ご紹介するのは島本理生さんの新刊『イノセント』です。

脚立の上で短い足を組んで読んでいたら、小さい女の子が近づいてきて、膝に手を置かれました。遊具じゃないんだよー

最近、恋愛小説を全然読まなくなってしまいました。20代前半の頃は”色恋沙汰のないもの小説にあらず”くらいに思っていたのですが(笑) 

自分が結婚してしまったからというのもありますが、人が殺されたり、ムカつく上司が土下座させられたりもしない恋愛小説は、心の機微を読み解く集中力が必要です。スマホで細切れの文章を読むのに慣れてしまって、長い文章を集中して読むことが難しくなってきている気がします。

久しぶりの長いお休み、ピュアな恋愛小説でも読みたいな〜と思って手に取ったのが、大好きな島本理生さんのその名も『イノセント』でした。

仕事で函館を訪れていた真田幸弘は、白いキャリーケースを引きずった美しい女性・比紗也を手助けします。行きがかり上、そのまま近くの居酒屋で食事をともにすることになり、だんだん酔いが回ってきて……

「真田さんって女に困ったこととかないでしょう」と初対面の女性に言われて悪い気がしない。もう一軒どうですか?と誘うか、誘わないか……
きゃーー!キタキタキタ♡忘れてたよー。そういう駆け引き! 

島本理生さんの最近の作品でいえば『Red』のようにめくるめく官能を生々しく描いたりもするので、こんな新緑のもと、見知らぬ女の子に膝に手を置かれながら読むもんじゃなかったかも(笑)とヒヤヒヤしつつ……ページをめくるのを止められないのでした。

島本理生さんの描く女性は魅力的です。奔放ではすっぱで何をするかわからない危うい感じ。私が男でも、手助けしてどうにかなってしまいたいと思う。

冒頭の出会いのシーンで、食事に誘った真田さんに比紗也が言います。「真田さんは飼ってる犬にアテレコしたりたりする?」
したりする、というのが正解か、しない、が正解か。もうご飯に一緒にいきたい気持ちが高まってるから高速で計算しますね、私。(なぜ私ずっと真田目線!)

結果、ご飯に行くので真田の答えが正解。
私も脚立に話しかけたり、”はじめまちて、こんにちは”とか言わせたりしません、絶対(笑)

あれ?何の話でしたっけ?
たまには、純愛小説を持って公園でのんびり♡もどうでしょう。

6日間続けて(勝手に)おすすめ本をご紹介してきましたが、私も遅ればせながら休暇をとって、ロンドンにいる弟夫婦に会いに行ってきます。続きはまた!最後までお読みいただきありがとうございます!

皆さまどうぞよい週末を〜。