2016.5.17

ヴァカンスはモロッコへ〜聖都ムーレイ・イドリス。

白さが際立つ町の風景が素敵。

ほへーといいながら特に感慨も無く終ったローマ遺跡探訪を終え、時間を大幅に短縮して車に戻ると、運転手のおじさんはややもって驚いたようだったが、実直なので何も言わずに、いそいそと車をスタートさせた。

次に到着したのは山の上のほうにある、聖都ムーレイ・イドリス。ここはモロッコ最初のイスラム王朝イドリス朝が開かれた場所であり、イスラム王朝を興したムーレイ・イドレス一世が眠る霊廟があるため、最近まで非イスラム教徒は脚を踏み入れることのできないところだったとか。

また「1時間で戻って来てね」と言われて、おろされる。お腹が空いたので何か食べられるところある?と聞くと「そのあたりの出店のサンドイッチとかあるよ」と。

とりあえず食べるよりも先に町を見てみようと足をすすめると、遺跡と同様、自称ガイドがすりよってきた。最初は「いらないから」と断るも、勝手について来て勝手に説明する。とはいえ「ここが聖廟だよ」などと説明されて、ほお……と思う。やはりここでも、さっぱり私たちは何もわからないわけで。よく考えたら、時間も1時間しかないし、ここがメディナみたいで迷って出られなくなっても困る。なんとなく、このガイドにとりあえず最終的には支払う気持ちでまあ話させよう、ということに。

ここがその聖廟。入れなくても、これだけ見れたらなんとなく充分。
壁の下部分がグリーンで可愛い。青の町シャウエンというところにも行ってみたいのだけれど、こんな感じに近いのかな?

「ここはハマムを温めるために薪をくべてるんだ」と案内された場所。ハマム全体に熱を送るには、どれだけの薪を燃やすんだろう……。

おじさんが、せっせと薪を釜?にくべてました。こんなとこに一日いて仕事するとか、すごすぎる。

そして上へ上へと登っていく都度あれこれ説明を受け、最後には町を全体から見渡せる高台部分に案内してもらう。

手前部分の緑の屋根が聖廟だそう。町の大きな一部を占めてるのがわかる。

あとはまた、急ぎ道を下ってもとの駐車場へ。それにしても急勾配の階段が多く、ここで暮らして行くのは大変だなあと感じる。その暮らしにくさもまた、宗教的鍛錬として考えられているのかなあと思ったり。

最後に「お腹が空いたから何か食べたいのだ」というと、おすすめのサンドイッチ屋があるよと屋台風なお店に連れて行かれる。作ってもらっている間、ガイド代として50ディルハム(500円くらい)でどうよ、と払ってみると……こちらとしては充分だろと思っていたのに「これじゃ足りない」と言い出した。

じゃあいくらなんだと聞くと「200ディルハム」と。それはあり得ないと突っぱねるも、足が悪いんだ〜とか、家族を養わなくてはいけないんだ〜とかまで持ち出してくるので、なんだか最後はかなり気分が悪くなってしまった。断固としてそれ以上は払わず、かつ勝手にサンドイッチを自分のぶんまでオーダーしていたのがわかり、「それも含まれてるんだからいいよね!」と言い放って、交渉?は終了させたのでした。

ひき肉のサンドイッチなるものは、でもすごく美味しくてよかったです。
この人がガイド。ちなみにモロッコは、いつもこういうパンがどこでも出て来た。

車に戻って、運転手さんに一連の話を説明。200ディルハムとか言われたけれど、50だけ払ったというと、彼は一言「200は高い。50はなかなか良い値段だ」と。なんとなく、実直な運転手がますます信頼できる気になったのでした。