2016.5.17

『氷の娘』【フィギュア界の闇を描くミステリー】

こんにちは、編集・川端です。
今日ご紹介するのは、イギリスではなくフィンランドのミステリーです。

ロンドンからバースへ足を伸ばしました。バースの公園では、おそろコーデの御婦人二人組をたくさんお見かけしました♡

「北欧ミステリー」というジャンル、ここ数年、翻訳業界では注目を集めているそうで、映画ライターさんからのご紹介で読み始めました。こちらフィギュアスケートが舞台のミステリー、レーナ・ヘレトライネンの『氷の娘』です。 

フィギュア界の若手のホープと期待される少女ノーラが無残な死体となって発見されるところから始まります。恐ろしいことにスケート靴のエッジで何度も殴られて殺されています。そんなことをするのは誰なのか。才能があるが気が強いノーラには、敵意を持つ人が少なくなく……。

北欧にとってのフィギュアがどんな地位か、フィギュア界の裏側、ライバル争い、そして、ステージママとしての母親の思い入れ。

日本でもフィギュアスケートはとても人気がありますが、北欧諸国やフィンランドにとって「娘をフィギュアスケーターにする」ことへの思い入れは特別なんだろうなと思います。

『氷の娘』は、フィンランドでは大変人気のある警察小説<マリア・カッリオ>シリーズの第5作目(邦訳としては2作目)になります。

主人公マリア・カッリオは女性警部で、前作で妊娠が発覚し、本作では妊婦で登場。熱血漢で正義感溢れるマリア警部ですが、そんな大きなお腹で走らないで〜(汗)暴漢と戦わないで〜(汗)と終始ヒヤヒヤ……。

マリア、無茶しすぎだよぉ

超男社会の警察で、母親と管理職を両立するのは捜査以上に大変そう。旦那さんはすごく協力的で優しいのですが、実は同性の女同士の方がやっかいだったりして……というのは日本と変わらないですね。

本国では10冊以上続いているシリーズだそうで、残念ながら日本語に翻訳されている作品が少ないのですが、他のももっと読みたいシリーズです。(売れたら翻訳も進むはず、、、皆さん是非買ってくださいー涙)パトリシア・コーンウェルの<ドクター・ケイ・スカーペッタ>検屍官シリーズとかそんな感じになったらいいのに!

次回は、英国ミステリーのクイーン、アガサ・クリスティにしようと思っています。それではまた〜!