こんにちは。

 

春の訪れが体でも感じられるようになってきましたね。

伊豆の河津桜も来週には満開になるのでしょうか。大好きな伊豆、今年は家族で何度訪れることになるかな・・・。

考えただけでも楽しみが膨らみます!

 

そして、いよいよお雛祭りの季節ですね。

お雛さまを彩るものといえば、桃と菜の花、そして雛あられ。

 

いつも何かとお世話になっている和菓子屋さん、鎌倉の「大くに」さんに先日お邪魔した日は、とあるお寺からの注文分の雛あられを作っていました。

 

和菓子とケーキだったら、間違いなくケーキを選んでいた私が和菓子の美味しさを知ったのも大くにさんで。そんなこと一言も書いていませんが、日本の最高級食材を惜しげもなく使って作られている和菓子は、どれもこれも絶品。さすがに古くから鎌倉の人々に愛されている和菓子屋さんなのです。

 

でも・・・雛あられ?改めて言われてみたら、さて何で作られているのだろう。。。ポン菓子がカラフルにコーティングされている・・・?

「いやいや〜、これ、本当に大変なんだよ」と、雛あられの作り方を改めて聞いてびっくり。

お餅を細かく切って、10日ほど天日干しします。硬いお餅を小さな四角に刻むのがまず重労働。天日に干すことで、焼いた時に歯ごたえのある食感が生まれるのだそう。そして、それを熱して溶かした砂糖で絡め、あのカサっとしたあられが出来上がるのです。ピンク、緑のお餅もそれぞれ同じように作られ、同様に砂糖で絡めた何種類かのお豆と全部合わせ、色とりどりの雛あられに。

1つ前の過程って本当にわかっていないことが多いですよね。。。つくづく。

 

昔ながらの材料で作られる雛あられは色味も控えめですが、そのお味の美味しいこと!見事な食感で、まさに感動的な逸品です。

色味も控えめ。その食感の素晴らしいこと!お豆の味が香ばしく、止まらなくなる雛あられなのです・・・。大好きな豆大福と桜餅と一緒にお茶の時間。

 

大くにのご主人には本当によくしていただいて、厚かましくも私たちはお買い物に行っては奥の作業場にお邪魔して和菓子の作業風景を見せてもらっています。だからこそ、こういう機会にも恵まれます。

 

職人さんの「手間」は、多くの場合表に出ないことが多いのではないかと思います。それは職人さんにとってはあえて声高に言うことではなく、当たり前のこととして捉えられている場合もありますし、なにしろ作業風景そのものを見る機会はなかなかないことの方が多いですから。

 

あまりの手際の良さに、ちょっとブレてしまいました。。。サササッと切るように混ぜることで塊にならないのだそう。

 

でも、この「手間」が加わることで、そのものに”命”が吹き込まれるような感じがします。

人の「手」と「時間」で育まれるものがある−−−そのことを私は夫たちの藍染めからも考えさせられます。

伝統文化に根差すものは、多くの場合、今の時代においても昔ながらの材料で、昔ながらの技法で作られています。それはもはや、現代社会の効率や合理性などから生まれたものとは次元の違う存在です。

両者が混在する社会で、もはや良し悪しを言っても仕方がありません。どちらが本物でどちらが偽物とも言えません。

だからこそ、少なくとも「手間」を理解し、敬意をきちんと払える人でいたいと思います。そして、子どもたちにも肌感覚として伝えられたらいいな、と。

 

目の前に何気なく置いてある食べ物も、1つ前のことを知ると「いただきます」「ごちそうさま」の言葉の意味合いも変わります。

 

「持って帰りなよ〜。チビ達にあげて」と気前良くビニール袋にごそっともらった雛あられと、大好きな豆大福、桜餅でお茶の時間。

 

早速、中学生の子どもたちに「雛あられってどうやって作られているか知ってる?」と聞いてみたり。

 

日常の中にこういう環境があることにつくづく感謝しながら、美味しくいただきました☺︎ 大くにのこーべーさん、いつもごちそうさまです!

和菓子 大くに  鎌倉市大町2-2-10 tel.0467-22-1899