イタリアの小さな町に知り合いを訪ねたことがあります。世界的に有名な美しい渓谷を見下ろす場所にその家はあり、庭はバラの盛りでした。一歩、古い家の中に入ると、中は美しくリノベーションされていました。真っ白な漆喰の壁と深い木の色の床。アンティークの家具とモダンな家具が同居しています。住み手の感性で選ばれたアートが飾られた壁。きっちりと積まれた薪も景色になっています。その空間は「おしゃれなインテリア」などといった表層的なものではなくて、住み手の端正な生活そのものでした。ごちゃごちゃしたものや無駄なものは、一切なく、とても静かなのです。美しい暮らしは、静けさを伴うものだと知りました。

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