フリーエディター有田麻奈美 「日々丸かじり」

2016.6.18

「ナンタケットバスケット」に憧れて

春夏のデイリーカジュアルだけではなく、アメリカの社交界では毛皮やドレスに持つことが許されている唯一の「カゴ」があるらしい! ジャクリーン・ケネディやオードリー・ヘップバーンも、その「カゴ」を愛用していたそうな。そんな「高級カゴ」なので、着物やウエディングドレスに合わせるのもありみたい!

マジですか?

それがアメリカ東海岸にあるナンタケット島の伝統工芸品「ナンタケットバスケット」と知ったのは、つい1年前のことでした。もちろん現物を見たことはなく、おきまりのネット検索をスタート。アメリカのナンタケットバスケット作家の作品を発見したけれど、とにかくその日本価格にびっくり! 「山葡萄のカゴ」でビビっていた私には、とうてい手が出ないプライスゾーンでした。
※「いちバーキン」といえば、プライスの想像もつきますでしょうか。セレブすぎる。怖いよぅ。無理無理〜。

こんなサイトをうろちょろしながら、ナンタケットバスケット情報を漁る日々を送っておりました。


願えば叶う。言葉に出せば現実になる。
と成功者たちは必ずいうけれど、

身のほどを知ることも同じくらい大切。
もう諦めよう。検索もやめよう。
すでにいくつかの愛すべきカゴがあるじゃないか。
それらを慈しみ、経年変化を楽しみにしていけばいい。


興奮も少し落ち着いてきたある日、学生時代の友人が
「リサ(彼女の親友です)を覚えてる? すごくきれいなバスケットをつくってるの。博物館にリサの作品が飾られていて、アメリカでたくさん生徒さんを教えているんだよ」と以前に話してくれたことを、突然思い出しました。

※最近このパターンが多いわw
※ほらほら、あれあれとか人の名前がなかなか出てこないのに
※忘れた頃に何かが降りてくるのです
※記憶の引き出しもエイジングが激しいったらないわ

友人に再確認してみたところ、やっぱりピンポーン🎶
リサは、アメリカでナンタケットバスケット作家&先生になっていたのでした。

「帰国したときにバスケットを見せてもらったら?」
「え、いいの? 忙しくないかな? でも会いたい〜❤」

暑すぎた昨夏、リサ先生に数十年ぶりに再会。そして、彼女作の愛用ナンタケットバスケットを見せてもらいました!

これが私がひと目惚れしたリサ先生愛用の蓋付きバスケット(パースと呼ぶそう)。使い込むほどに、表面がアメ色に変化していくそうです。

え、こんな細かく編んでいくのね。想像を凌駕するその驚くべき繊細さ。緻密な、ストイックで美しいバスケットをおっかなびっくりながら、しつこく触らせてもらう私。

要するにめちゃくちゃタイプ。
欲しい。やばい。どうしよう……。


お願いしちゃいました❤️
 

リサ先生のアトリエ。左右対称で頑丈さが特徴のナンタケットバスケット。製作はかなりの力仕事だそうです。©️Pebbles ペブルズ ナンタケットバスケット


製作日数ですが、すべてが手作業なので、早くても6カ月後になるそう。しかも、お願いしたのがかなり難易度の高い形。なのでまずは注文し、その日から、ナンタケットバスケット貯金を始めたのでした。