2016.7.1

いつか書きたかったこと 不妊治療 ①

先月息子は1才となり、家の中や庭をかけまわり、目を離せばコーヒーテーブルによじ登り、ネコを見つければ襲いかかり(本人はあくまで全身で愛情表現しているだけなのですが。動画Instagramで公開中。w) ——— とかわいい、そして手がかかる盛り。

夫もわたしも高齢の一人っ子、まさに目に入れても痛くない溺愛っぷりと言えるかも。

特別に甘やかしたり ——— 例えばブランドものを買ってあげたりといったことではありませんが(おもちゃはIKEA、ベビー服はH&Mを多用中。H&Mはオーガニックコットンも多いし、新生児用のベビー服のサイズ展開も多くて良かった。北欧ブランドさすがです)
お金はなくとも愛情と栄養だけはたっぷりの毎日です。

水遊び、プール、お風呂が大好き。スクールでは半日に2回も着替える日も。栄養満点のむちむちボディがたまりません。

いつか書きたかったこと、というのは不妊治療のこと。

先日インタビューがアップされたばかりの酒井順子さんの本はずっと気になっていつか読んでみたいと思っていたものでした。

産むのか、産まないのか、産むべきなのか ——— 

女性なら誰もが考えることですよね。

わたしはいつか子どもが欲しいと漠然とは思っていたけれど
まあ色々なことがあり、まずは仕事を優先すべしかと 30代も突っ走ってしまい、気づけばリミットといわれる年齢に。

それもきっかけの一つとなり離婚もし、ひょんなことから古くからの知り合いだった今の夫と縁あって再婚。
今こうして能天気な親ばかになれたのは、治療を経てのことでした。

2013年の11月にアメリカに移住。当時38才。
年が明けてすぐに妊娠発覚。
年齢的に自然妊娠がいかに難しいか分かっていたので
突然のことに大喜びしていたものの、12wの定期検診時に赤ちゃんの心拍が止まっていることが分かり、すぐに手術。

突然の悲しさに加え、年齢的にこれからまた妊娠できるのかという不安とで数日間泣き通しだったことを覚えています。
ちなみにその際詳しい検査もしてもらいましたが原因は分からずじまいでした。

それからの9ヶ月間は再度「奇跡の自然妊娠」をひたすらに祈っていわゆる’’タイミング法’’による妊活してみたものの再度の奇跡は起こらず、不妊治療スタートを決意。出産したのは41才。

実は日本は世界で最も不妊治療の件数が多く、昨今27人に1人は体外受精で産まれているとも言われています。

でもまだまだ不妊治療についてオープンに語るのは難しいですよね。

わたしも自分の高齢での妊娠に辺り友人に「普通に妊娠できたの・・・?」と恐る恐る聞かれることが幾度となくあり、皆相談する相手がいないことに気づいたので、その時は包み隠さず自分が治療したことやそこで経験したことを話すようにしています。

たまたま、妊娠したいなと思えた時期が人より遅かっただけ。

「卵子年齢」なんて言葉、若い頃は聞いた事もなく、妊娠は「避けるべきもの」であって、こんなにも身も心もすり減らしながら臨むものではなかったと思う。横柄な言い方をすればいくつになっても欲しいと望めば子どもは授かれると思っていたのかもしれない。

そんな中、妊娠の難しさをしることになり不妊治療に立ち向かうも、細かなプロセスや肉体的、精神的辛さ、プレッシャーや不安といったものは男には分かるわけもなく、夫と共有してもいまいち。

親世代は治療自体にネガティブな場合もあるし何せ最先端治療は自分も理解が難しいので噛み砕いて説明するのはもっと難しい。

前提条件や治療方法は説明すればするほど、余計な心配をかけるだけで、ネガティブな言葉をかけられて自身が傷つくこともある。(親からしたら悪気はないのだけど、とにかくセンシティブになっている時期だから一言一言に過敏に反応してしまうという話をよく聞きます)

だから心の支えだったのは同じように治療をしている友人たちで
きっと彼女たちの存在なしには乗り越えられなかったと思います。

だから、クリニックや薬、治療方法や不安など、同じ経験をしていなければ絶対に分からないことをオープンに情報交換出来たら良いのにといつも思っていたのでこの場を借りてごくわずかですがシェアしたいと思います。

とてもセンシティブな内容なのでブログに取り上げるかどうか迷いました。
編集部の大森さんにも相談し、「石川さんの体験したことを共有できることでラクになる読者の方はきっといます」の一言で書くことに決めました。
日本での治療経験がないだけに具体性に欠けるかもしれませんがほんのちょっとでもお役に立てることもあるかもしれないし
ぜひ、しばらくの間、お付き合いいただければ幸いです。

自分が妊娠できたからハイおしまい、ということではなくそれ以降も産む、産まないについては自分の中でずっと考えていること。甘糟りりこさんの本も始めて購入してみました。バブル臭をあえて身にまとったままの一世代上の方って苦手だったのですが、女の生き様を感じる1冊です。

雅子