先日、同じ学校に通っていた友人が個展を開くとのことでオープニングにお邪魔してきました。

古い肖像写真をモチーフに描いているそうです

これ、写真ではなく、鉛筆のみで描かれた絵なんです!ところどころに見られる紙のすり切れた感じもすべて鉛筆で表現しているとか。高精度すぎて、本当に本当に驚きました。

友人はこれまで、日本やスペイン、シンガポールをベースに活動をしており、今年からニューヨークに移ったばかり。幼い頃から、自分が見えている世界と他者が捉えている景色が異なっているのではないかと感じ、その思いを払拭したく、リアリズム絵画に打ち込んできたようです。
ただ最近は、写実の精度があがるほど、忠実であればあるほど、完成するものが絵として認識されないことから、「人の認識」についても関心をもっているのだとか。うーん。パラドックス?深すぎます!

ポートレートの切れはしやひび割れ感もすべて鉛筆で表現
これが絵だなんていまだに信じられません(笑)

彼は、特に高名な師匠についたわけではなく、時間をかけてスキルを磨いてきたとのこと。作品を通して「何が本物か、何がオリジナルなのかが分からなくなっている世の中で、本物にしかない真実を見つけたい」と話していました。多大なる努力と哲学的思想が反映された作品の数々に、すべては一朝一夕ではなく、時間をかけて築き上げていくことが何より大切だと改めて感じさせられました。

山本隆博 / Takahiro Yamamoto
http://takahiroyamamoto.jp