2016.9.16

世界共通、木彫りの人形が動き出す案件!(笑)

本日も国立劇場で舞踊の会でした。「京人形」という演目に、ゼペットじいさんをふと想い…(笑)

9月も半ばそろそろ良いかしらと、本日はちりめん地のバッグで。フェイラーの和花柄のタオルは万能選手です!

童話の「ピノキオ」のお話、みなさんご存知だと思います。おもちゃ屋さんのご主人のゼペットじいさんが丸太を彫り命を吹き込み生まれたピノキオ。やんちゃなピノキオ少年は困った事件を起こし続けるのですが、ゼペットじいさんはピノキオを我が子のように愛し、やがて改心したピノキオは本物の人間の子供になる…とても有名なお話ですよね。よく似た「京人形」という演目が日本舞踊にもあるのです。
江戸時代、実在した左甚五郎(ひだりじんごろう)は伝説的な彫刻職人。日光東照宮の「眠り猫」他たくさんの作品が現存しています。その甚五郎が京都の遊郭の太夫に惚れ込み、でも振り向いてもらえない寂しさから、彼女にそっくりなお人形を作ります。美しい太夫そっくりの出来栄えに満足してお酒を飲んでいると、お人形が動き出します。おどろいた甚五郎、腰を抜かしたり飛び上がったりそれはびっくりしまくるのですが(笑)お人形の動きはまるで甚五郎を真似たかのように男っぽくぎこちなく…恋しい太夫の鏡を大切にしている甚五郎は、お人形の胸元にその鏡を差し込んでみます。するとなんとお人形は太夫激似の妖艶な美女のように動き始めて…♡

愛情たっぷりに作られた人形には魂が込められていて動き出すという設定は世界共通なのでしょうか?(これってちょっとした事件ですよね笑)そして実は日本のお話って幻想的で色っぽかったり、残酷だったりするのですよね。今日の「京人形」もまさにその通りの演目なのですが、巧みな舞踊と美しい舞台の景色と粋な台詞で生々しさが消え去っていました。わたしはその様子がたまらなく好きなのです。薄紙が一枚かかったような美しさはmi-mollet世代だからこそ理解できるのかもしれません。

国立劇場大劇場ロビー、平櫛田中作の「鏡獅子」の前で一枚。