2016.9.28

『エストロゲン』を読み返す

こんにちは、編集・川端です。夏ドラマもどんどん最終回。次のクールがスタートするまでのこの時期が一番寂しいですねえ。松嶋菜々子さんのも、鈴木保奈美さんのも、期待していただけに、(ミモレブログに石川雅子さんも書いてらしたけれど「ママvs.ノンママ」のような対立構造で語られるのは心外で、そこは配慮もあったり個人の問題だったりもし、同じ立場の対立の方が根深かったりするのにな〜と思ったりもしました)

さて、今日しばらくぶりにご紹介するオススメ本は、甘糟りり子さんの『エストロゲン』です。

2013年に単行本で発売されてすぐに読み、ねっとりと余韻のある印象的な小説だったのですが、最近文庫化されたとあり、再読しました。文庫の帯には、ジェーン・スーさんの「あぁ、女の土俵からヒョイと降りることができたら、どんなにラクだろう。」のコピーが。ジェーン・スーさんは1973年生まれ、作者の甘糟りり子さんは1964年生まれ。その世代差からの分析(バブルを経験しているか、していないかなど)のあとがきもあって、文庫はより“お得”感が!

主人公は47歳の女性3人。
夫との子供をあきらめた千乃は、カフェでパート。ラテアートを作っている。若い営業マンとなにか起こってしまいそうです。
バツイチの泉は、子供2人を元夫の義母に預けながら、証券会社に勤めており、韓流にはまって習い始めた韓国語講座で、韓国人の若い男性と知り合う。アパレル会社の旦那を持つ主婦・真子は、雑誌の読者モデル経験から読者選抜のヌード撮影に試みようと決意し……。
同窓生のそんな3人がFacebookで再度繋がって……というストーリーです。

女同士、知っていたけどみとめたくない部分をぐいぐいと書いた小説。たとえるなら、今一緒にいる友達が「今日は生理なのかなー」と気づいたけど気づかないフリしていたい、というような。女同士だからわかるけど、わからないふりをお互いしておきたい部分をグリグリと描いた大人の小説です。

単行本を読んだ時は、34歳・独身だった私。今、37歳・既婚・ノンママとして読むと、その濃度が増して(いい意味で)うー、そこは言わんで欲しかった感がまた(汗)。

妙齢の読者モデルのヌードや韓流おっかけが話題になったことなど、小説に出てくる固有名詞も含めて、つい最近のことなのに結構昔に思えたり。それも面白いなあと思いました。

3人のうち、誰に感情移入して読んだとしても、すっと胸のすく瞬間がある心地よい小説です。

銭湯ラバーとして行ってみたかった池尻大橋の「文化浴泉」へ。浴室壁の富士山がとても素敵! 軟水のお湯がいいらしんです。ほかほか温まりすぎてしばし脱力。

ではではまた〜!