2015.3.7

アーティストがアーティストたる所以

私、編集部・大森がヘンリー・ダーガーを知ったのは、2008年、写真集『HENRY DARGER’S ROOM』との出会いでした。その一冊は、ひとりのアーティストの住んでいた部屋を撮影したものでした。(断捨離という言葉は世になかった頃ですが、その対極にある)大量の物であふれた部屋のパワーに、当時魅せられたのを覚えています。

北島敬三「ヘンリー・ダーガーの部屋」〜3月12日(入場無料 日曜休館)。 エプサイトはいろいろなアーティストの写真展を順次開催しているので、よく足を運びます。今展示では、近未来の3D眼鏡のようなエプソン スマートグラスも体験できます!

ヘンリーは、誰に知られることもなく60年余り創作し続けた作品を発見されることで、アウトサイダー・アーティスト〜芸術の伝統的な訓練を受けておらず、名声を目指すでもなく、既成の芸術の流派や傾向にとらわれることなく表現するアーティスト〜として、死後、評価されることに。

その部屋の写真が展示されていると知り、新宿のエプサイトへ。掃除夫をしながら人知れず制作に取り組み続けたヘンリーの部屋を撮影した(写真界の芥川賞と言われる木村伊兵衛写真賞も受賞されている)北島氏の写真展です。

絵画のキリヌキ、ひしめく画材、手製の本……ヘンリーは40年あまり住み続け、ほとんどモノを捨てなかったといいます。(C)KEIZO KITAJIMA

写真集でも感じた創作への途方もない執着や情熱、エネルギーを、より強く感じることができました。

好きこそものの上手なれ。稚拙な感想ながら、そう思わずにいられないのでした。