今年もあと1日です……時の経つのが早くて早くて心臓がバクバクします。
さて、最近あちらこちらでよく見かける幾何学パターンのオブジェ「ヒンメリ(himmeli)」をご存知でしょうか?

もともとは1150年のフィンランドで始まった麦わらの装飾品。12月下旬の冬至に行われる太陽神の誕生祭や農耕神の収穫祭に使われるもので、別名「光のモビール」とも呼ばれるそうです。ヒンメリの語源はスウェーデン語のhimmel(天)から。伝統的かつ宗教的な意味を持つオブジェですが、現在はカラフルなストローなどを使ったアレンジバージョンもあり、ブティックやカフェ、ショッピングモールの装飾品として、目にする機会も増えました。なんと、幸福を呼ぶモビールなんですって。

幾何学的デザインですが、素材が麦わらなのでとても有機的でほっこりするんです。

とある展示会に伺った時、いたるところに素敵なヒンメリが飾られていて、しかも購入もできるというのでさっそくオーダー。私がお願いしたのは難しい形らしく、“時間がかかります”とパンフレットに手書きで補足説明が書かれていたけれど、嬉しいことに年内にできあがり、我が家にやってまいりました💛 

じゃじゃーーん。こちらのピラミッド型がオーダーしたものです。1辺が30cmぐらいある巨大なヒンメリ。仕事部屋の天井にぶら下げました。タッセルはアリ・ナシ、色も何色かから選べるのですが、アイボリーにしました。

ヒンメリをつくってくれたのは、松山光江さん。BEAMSのバイヤーとして勤務後、自身のアパレルブランド「cottidie」のデザイナーとして活躍中。このヒンメリも「cottidie」の表現のひとつなのだそう。クリエイターは、なんでもクリエイトできちゃうのねと感心するばかりです。つくり方をざっくり調べてみたけれど、文系だった私にはどうにも無理っぽい複雑さ。三角錐ひとつならどうにかできそうですが、それがいくつもつながったりするのは混乱してよくわかりません……。ということで、気になっていた星モチーフのも追加で注文してしまいました!

麦わらと糸でつくる繊細でとても軽いヒンメリは、そよ風や人の動きでくるくるっと回ったり揺れたり――。また、窓から入る光や照明を受けて、天井や壁にかげが落ちるのも素敵なんです。狭い仕事部屋ですが、ピラミッドパワーと星パワーで素敵なひらめきが降ってくるといいなぁと願いつつ――。

さて、2016年、このコラムに立ち止まってくださったみなさま、コメントを残してくださったみなさま、どうもありがとうございました。2017年も楽しいことや美味しいこと、新しいことをご一緒できたらと思っています。それほどためにはならないかもですがw、ちょっとした息抜きの場になれるようがんばります。それでは、みなさま、よいお年をお迎えください♥♥♥