「新年あけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします」と傘富士バックにまずはご挨拶から。

さて、以前、ミモレ編集部が紹介していた日本初のグランピングリゾート「星のや富士」。ずっと気になっていたので先日行ってまいりました。富士山に雪が積もるような真冬のグランピングってどうなのかしらと思ったみなさま! グランピングリゾートならではの快適性はもちろん、冬だからこそ楽しみ倍増と思った次第。内容も盛りだくさんだったので、2週にわけてレポいたしますね。

いまはこんなに自堕落でスポーツもほとんどしない私ですが、20~30代前半までは当時の彼や仲間とテントを張ってキャンプしたり、火打石で火を起こして焚火したり、山に登って山小屋に泊まったり、ひと通りのアウトドアは経験済みでございました。

その当時でも、快適性を高めるには高価な道具が山のように必要だったし、油だらけの調理器具の後始末は“キュキュット”的な洗剤を使えなくて大変だったし、王女様でもないのに背中に当たる小石が気になってなかなか眠れないし、とにかく寒いし、水は超貴重品だし、いろいろ大変すぎてアウトドアライフから遠のき、今日に至るわけです。

でも、昔とは大違いのグラマラスなキャンピング=グランピング、しかもグランピングマスターがいろいろお世話してくれるグランピングリゾート「星のや富士」なら、すっかり怠惰なアラフィフの私でも、快適&本格的なアウトドア体験が楽しめそう。しかも、ここには“空中テント”ことテントサイルがあるんです。3本の木を使って設営する空中に浮くテントサイルは、トランポリンとテントが合体したような寝心地のはず!! と夢も膨らみます。いろいろやっちゃおうっと。あ、ご飯も超楽しみです♥


あっという間の快適ドライブ120分で到着
東京都内から星のや富士までは、中央道で2時間弱。渋滞もなく、ドライブは快適そのもの。途中でお蕎麦を食べたり、カフェで富士山を眺めたりして、15:00に、山裾にあるレセプションにてチェックイン!

まずは好きなリュックをひとつ選びます。私はイエローの大きいのにしました。手前のフリフリバッグは、お気に入りのエロイーズ・ボンボンバタフライバッグ♥
リュックの中にはアウトドアにお役立ちのグッズを入れてくれます。ビスコッティとドリンクボトルは持ち帰ってOKなの。黒い塊はポケッタブルなキルティングマフラー。これが後ほど、大活躍しました。


とにかく広い星のや富士。なんと敷地は6ヘクタールらしい
レセプションの駐車場に愛車を停め、キャビンまでは星のやジープで連れて行ってくれました。歩けない距離じゃないんだけど、坂道をジープで走行するのがアトラクションみたいでドキドキして楽しかったな。

赤、黒、白の“星のやジープ”があり、キャビン棟にある「待合い」まで連れて行ってくれます。待合いはガラス張りなので冬でもあたたかいの。


部屋は河口湖に向けて広い窓とテラスが特徴
待合いのすぐ横にはキャビン棟がずらり。キャビン(部屋)は2名用か3名用。薪ストーブのある部屋や浴室から景色が眺められるキャビンもあります。私たちのキャビンはテラスにおしゃれな炬燵があって、炬燵好きの私には夢のよう。頭寒足温、めちゃくちゃ快適でした!

入り口から窓に向かって、窓を広くとれるようスコープ状に設計されたキャビン。客室は密接しているようで、ほかのキャビンの声は聞こえず、静かにすごすことができたのが不思議。だって、夜に階下で鹿が落ち葉を踏む音などはしっかり聞こえてきましたのに……。
クロックスのブーツ、キルティングコートなどもキャビンには準備されていました。アウトドア慣れしてなくて準備不足だったり、「あ、あれ忘れちゃった!」と思っても大丈夫なフォローぶりはさすがです。まさに手ぶらでアウトドアを実現してくれます。


フロントデッキから、クラウドテラスへ
荷ほどきしたら、いざ探検です。森の中の階段をのぼり、まずはダイニングのあるフロントデッキへ。そこからさらに森の中の階段をのぼるとクラウドテラスに到着です。ウッドデッキが幾層にも重なった構造のクラウドテラスには、ライブラリーカフェや焚火ラウンジ、木漏れ日デッキなどがあり、パブリックスペースなのに、思い思いのすごし方ができそう。場面がいくつも切り替わるゆったりとしたつくりは、赤松の山を広々と使って贅沢にデザインされているからなのね。広いっていいなぁ~。

  • 森にあるハンモックで寛いでいる先客や薪割り体験を楽しむ人たちもちらほら。
  • 星のやコートを着て、フロントデッキからクラウドテラスへ。日頃の運動不足がたたって、たちまち息が上がりました……。
  • ウッドテラスが幾層にも重なったクラウドデッキ。広々とした“木漏れ日デッキ”では毎朝“朝霧の森 深呼吸”が行われています。夜はドイツ製のロッキングチェアに揺られながら星空を眺めたりしても素敵。

やだ、2017年は簡潔に書こうとひそかに決意しておりましたのに、またしてもすでに長い……来週1月14日(土)に続きます。

星のや
tel.0570-073-066(星のや総合予約)