少し早い桜を探しに椿山荘へ出かけました。武家屋敷跡の広大な土地を生かしたその庭園は、自然の樹木が見事に生い茂っています。

椿山荘の渡り廊下から見た庭園。桜の木があちらこちらに…

緑の芽吹きはまだ先のようですが、河津桜が満開でした。まだ枝だけの、茶色い木々の中にピンク色が鮮やかに映えていて。ああ来て良かった♡と思いました。伺った話によると、長い期間開花を楽しめるようにと、椿山荘には様々な種類の桜が植えられているそうです。

私は萌黄(緑)×桜色(ピンク)の組み合わせ、襲の「桜萌黄」が大好きです。いかにも春の色…見ているだけで気持ちがあたたかくなります。

京都に行くと必ず立ち寄る嘯月さんのきんとんは芸術品!色合いはまさに桜萌黄(菓銘は「里の春」、実際はもう少し先のお菓子です)

この色合いから連想するものに舞踊の「吉野山(道行初音旅)」があります。静御前と忠信の道行(連れ立って旅をすること・男女の駆け落ちを指すことも)の場面で、舞台は満開の桜・桜・桜…そして向こうには新緑が萌える山並み!肝心の舞踊はもちろん、舞台の明るさ、華やかさにうっとりとしてしまいます。

中村時蔵丈と坂東三津五郎丈の「吉野山」です。鮮やかな和の色合いの舞台がとても美しいです。

もう間もなく、まるで吉野山の舞台…絵画のような春景色を眺められる日がやってきます。時間をみつけてたくさんの桜萌黄を愛でたいと思っています。