たかが世界の終わり

 It's only the end of the world

 

ちょうどバレンタインデー時期公開された

フランス映画、”たかが世界の終わり”

監督はXavier Dolan。

グザヴィエ・ドラン。

まだ27歳にして過去に7本の映画も、監督、脚本、編集、衣装も手掛け、主演もするという天才アーティスト。

 

誰にでも訪れる死に対して、彼のセンスでどの様に切り取るのか、タイトルからも興味深くて、この映画は一人でじっくり観ようと決めていました。

 

フランス映画はハリウッド映画の爽快感とかヒーローものの様なストーリーとは違う、人生に対してたくさんの問いかけがある深い内容が多く、捉え方も個人差があるのですが、彼の紡ぐ世界観やセリフは、たとえ字幕でも心にストレートに突き刺さる言葉となって、世界中の人に届くのだと感じました。

 

家族という密着した関係ながら、うまく想いを伝えられない表現は、なんとなく自分にも思い当たる様でした。

 

もうじき死ぬことを告げる為に家族の元へ12年ぶりに戻る主人公と、息子の為にギリギリまでマニュキアを乾かしておしゃれをして待つ母親。好きな料理ばかりを並べたテーブルの上には、”クリュディテ”という、フランス人家庭では定番の野菜スティックとディップがありました。

そしてデザートの出るタイミングまでには告白をしようと葛藤する気持ちに、私自身その場にいる様な気持ちになってドキドキしてました。

 

映画終了後も字幕テロップが流れるまま、立ち上がらずすすり泣く声が聞こえてきました。

会場は女性と男性半々くらいでした。

 

わたしもしばらく電車に乗れないくらい目を腫らしてしまい、駅一つ分歩きながら、家族に会いにもっと帰らなくちゃ、と自分の家族を改めて大切に感じました。