2017.3.9

二日目はお買い物メイン!
着物で一泊二日in金沢②

朝の東茶屋街です。着物は身体の芯を包んでくれるのか、冬でも腕や襟元など出ているところを防寒するだけで心地よく過ごせます。レッグウォーマーだけでかなり暖かかったです。5分で完成の夜会巻、苦労の賜物、文庫結びをご覧ください!?

金沢二日目、予定通り1時間前に起床

 姿見鏡がないことへの不安のおかげか、アラームが鳴る前に起床です。メイクをして髪をまとめて。実はこれまで時間がギリギリになっていた原因の一つがまとめ髪。本を読んだりYouTubeも観たりして研究しても上手くいかず、その都度、髪を切るぞと固い決心をするのだけれど、着物姿のまとめ髪(とくにうなじ)が大好きなので、いつもとどまっていました。しかし、もう大丈夫!旅行前に手に入れたこの秘密兵器があるから!

それがこちら。5分もあればあっという間に夜会巻きが完成します。購入場所は「DAISO」108円!

 

 そしていよいよ着付けです。まずは長襦袢。とにかくきっちり着ます。この行程を疎かにすると、半襟の出方が左右対称ではなくなるからです(気をつけていてもよくあります)。腰紐、伊達締めで固定してシワを伸ばし、衣紋を抜いて。そして着物も同様丁寧に。下前、上前、おはしより……。端まで丁寧に折っていく行程はさながら折り紙のようです。何とか無事に着物まで着られました。

 そして帯は先週教えてもらったばかりの文庫結びに挑戦。鏡がないのだから、お太鼓にすればいいのに……と、自分でも突っ込みたくなりました。でも、文庫結びのために持って来た帯なんです。どうしても結びたい! 何度かほどいてやり直し、完成。あ、熱い……。昨日着ていたUNIQLO超極暖ヒートテック、今日は着なくてよかった……。喉がカラカラで冷蔵庫からお茶を取り出したタイミングで娘が起床。おはよ〜!

急な予定変更も旅の醍醐味です

 さやかさんたちと合流し、駅からバスに乗って朝食へ。行き先は近江町市場の喫茶店。揺れるバスの中で美味しいコーヒーと焼き立てのバタートーストを妄想していたら、「バス、乗り間違えてる……」とさやかさん。停留所でおしゃべりに夢中になり、何の疑いもなく目の前に停まったバスに乗り込んだ私たち。進行方向とは逆のバスに乗っていたようです。それも旅の醍醐味よね。特に焦るでもなく、このまま東茶屋街に行こうとなり、予定を軽やかに変更です。そして金沢4度目のさやかさんオススメのパンケーキ屋さん「fluffy」へ。

もとは茶屋だった家屋だそうです。オレンジ色の可愛い暖簾が目印
絶品「バターミルクパンケーキ」。お皿はオーナーやご友人である作家さんの手作り

 朝も早かったこともあり、お店の前には数人並んでいましたが、待たずにテーブルに案内してもらえました。娘たちは、「バターミルクパンケーキ」、私とさやかさんは加賀棒茶を使用した「ほうじ茶パンケーキ」をシェアすることに。お味は……。塩気と甘みが絶妙! 例えて言うなら、チョコとスナック両方用意して映画観始めちゃったような、柿の種のチョコレートがけ買っちゃったような。これ絶対美味しくて止まらないやつ!! 娘も「こんなに大きなパンケーキ食べられないよ」と言っていたのにペロリ。私たちの頼んだ「ほうじ茶パンケーキ」も甘く煮た金時豆が香ばしいパンケーキによく合う! 幸せな満腹感と共にしばらく東茶屋街をお散歩。

まだ朝も早かったので観光客の方たちはほとんどいませんでした
雨が上がって晴れ間が。江戸時代にタイムスリップしたかのようです

 

 昆布海産物處「しら井」を後にした頃、日帰り組と合流です。よく来たね〜! Rちゃんの4歳の娘ちゃんも一緒。Hちゃんとこは9歳娘に「どうせママたちの好きな場所に行って、好きなだけおしゃべりするんでしょ? 行かなーい」と言われたそうです。そ、その通りかも。9歳女子、鋭いです。

有名な料理研究家の方々に愛されている「しら井」。さやかさんも爆買いです

 計画を練っているときは、「子供もいるし、今回はお着物で金沢を巡れたらいいよね」なんて言っていましたが、隙あらばお買い物も狙っています。ということで私たちが一番行きたい器屋さんへ、まっしぐら!

「くらふと&ぎゃらりぃokura」に到着。ここは九谷焼の現代作家さんの作品を多く取り揃えているお店です。お店に一歩足を踏み入れて店内を見回していると、どれもすごく個性的で可愛い。作家さんごとに雰囲気が異なり、「あ〜〜もうどれも素敵!可愛い! どうしたらいいの!?」と口に出していました。昔ながらの九谷焼も素敵ですが、古典を否定することなく、自由に楽しんで創られている現代作家さんたちの作品に惹きつけられました。

「okura」で出会ってしまったのは、山﨑裕理さんの「加賀姫だるま入れ小鉢」。「並んでいるものの他に大きさや色の種類がまだあるんですよ」とお店の方が色違い、サイズ違いを全て見せてくれました。

手描きのため、どれもお顔の表情が違います。散々迷って紅と白をいただきました。

 

「しら井」にてお塩とちりめん昆布を購入

 一方娘たち「足が痛い」と。持病が出始めたのでそろそろ退散です。徒歩圏内の香林坊エリアを少し散策(お買い物)し、お昼になったので今度こそ近江町市場へ。お昼をいただき、市場でRちゃんがのどぐろを「お夕飯に♪」と買った後、娘たちが待ちに待った場所へ行きます。それは「H&M」!
「今回の旅行が楽しく過ごせたら、最後にお洋服を一枚買おうね」と約束していたのです。

「浅の川吉久」さんで久手川利之さんの脚付珍味皿とお香立てを。珍味皿はお香立てのお皿として使っています
「香舗伽羅」では「香十」の薫衣香を。お着物のタンスに入れます
人気のビストロ「ひらみぱん」。テイクアウトOKの天然酵母のパンはお昼前に品薄状態でした
近江町市場にて。のどぐろ。Rちゃんはこの日の夕飯に煮付けにして頂いたそうです
お土産物色中のお二人。着物姿が様になっています
近江町市場はお昼時ということもあったからでしょか、たくさんの人で賑わっていました

 

娘と血の繋がりを確信した「H&M」

 娘たちとともに、早速キッズフロアへ。
「きゃー!!かわいい〜〜〜!どうしよう!!!」と大興奮。
「あーん、どれも可愛くて迷っちゃう〜」と娘さん。ん、あれれ? これ、なんか聞いたことある。私が「okura 」で思わず口から出てしまった言葉だ。娘ちゃん、あなたは間違いなく私の子! 結局、娘が迷いに迷って購入したのは仔猫のプリントTシャツ。雪がちらつく長野で着るにはまだ先かもしれないけれど、自分で選んだお洋服、とっても似合うと思うよ。

最後の最後まで、お買い物

「H&M」の後は帰路に向かうため金沢駅へ。楽しい時間はあっという間ですね。まずは新幹線の座席を確保すると、出発時刻まで1時間弱ありました。さやかさんが「子供たちとお茶しているから、お土産見てきたら? ほら、あれがあれば大丈夫だから」と。
 あれとは……そう、私たちがおしゃべりや買い物に夢中になるとどこかが痛み出す持病に効く特効薬のこと。さやかさんがバッグから取り出したもの、それは漫画!
「あさりちゃん」「妖怪ウォッチ」「ちび☆デビ!」「ZOZOZO ZOMBIE-KUN」「JS JCモデル物語」……。手にするや否や、娘たちの間には即座に静寂な時間が流れ始めます。さやかさんも私もマンガ大好き。その娘たちが嫌いなわけありません。ここでも私たちの娘だということが実証されました。新幹線の中やお店やレストランの待ち時間……。この旅にマンガがなかったら、お店巡りもおしゃべりもできませんでした。重たいのにありがとうさやかさん、そしてありがとうマンガ!

 駅ナカ「金沢百番街あんと」のお土産屋さんでラストスパート! その後は無事新幹線に乗り、18時には長野駅に到着しました。

最後の最後に赤地径さんの箸置きを購入

大満足の旅行の陰に隠れた一つの後悔

 とても楽しい旅行でした! が、一つ反省点が。これは必ず解決しなければなりません。それは半襟の汚れ。
 実は朝から気づいていました。ふとした時、鏡を見た時や食事の時など、いや一日中ずっと気になっていました。家に帰って早速長襦袢から半襟をとってみると真っ黒。汚れなき純白が半襟のあるべき姿なのに。着物の美しさを半減させてしまったのです。
 その後色々調べてみると、皆さん日程数の半襟をあらかじめ重ねて縫っておいて、一日終わるたびに取り外したり、半襟をファスナーでつけるタイプの便利な長襦袢を使ったり、半襟を汚れが目立ちにくい暗い色にしたりと、やはり工夫されているようです。なるほど……。

 それから今回の旅で器に対する愛が芽生えました。手に取るとはっきり感じられる土と手作りの温もり。旅行が終わった今、可愛らしい九谷焼きから派生して色々な土地の器にうなされる毎日を送っております。

 兎にも角にも着物の似合う街、金沢にみんなで行けたことはとても良い思い出なりました。

娘たちの日記(一部抜粋)
 きょうわたしはおでかけをしました。まんがをよんでたのしかったです。おかしをつくったのもたのしかったです。


 きょう、わたしはおようふくを1まいだけかってもらいました。


 ……。マンガと「H&M」にも大変お世話になりました!

可愛らしい缶に入った「丸八製茶場」加賀棒茶。香ばしい香りと味です。旅から帰って来て毎日のように頂いています
「諸江屋」わびタンスの落雁は、お雛様のお隣に並べて娘とおやつに少しずついただきました
「石川屋本舗」の「かいちん」。かいちんとはおはじきのこと。まるでガラス玉のような綺麗な色の寒天菓子です