2017.4.14

【着物始め7】
娘と同じドキドキの一年生。
初めての着付け教室へ

娘が口ずさむ「ドッキドキの一年生〜♬」を聴きながら

私も公民館へ出発です

 

いただいたテキスト、希望と緊張を胸に初日のお教室へ。この日のためにmina perhonenの大判風呂敷を購入。着付け一式をこの風呂敷に入れて通いました

 初めて着付け教室に足を踏み入れたのは、ちょうど去年の今ごろです。「成人学校」と呼ぶだけに、この講座は1年3学期制で行われます。娘と同じ一年生になった気分。事前に教えていただいた「当日の持ち物」を風呂敷に包み、公民館へ。緊張はしていましたが、「これで着物が着られるようになるんだ」と思うと嬉しくて仕方がありませんでした。和室に入ると、何名かの受講生がいらっしゃいました。この時が一番緊張しました。
「よろしくお願いします」
 というと、みなさんが笑顔で迎え入れてくださったので一安心。ここで40%緊張減です。4月から新しく入ったのは私の他に4名いることがわかると、緊張はだいぶ薄れました。
 そして素適な着物の装いで先生がお見えになりました。

 


「さ、始めましょう」

 この瞬間、着物を着る悦びのドアが開かれました。

 

初日は肌着と長襦袢。それだけで大満足

 

 まずは先生が個々に合った補正をしてくださり、それから肌着と長襦袢の着方を教わりました。長襦袢での衣紋の抜き方、二度からげ……もうそれだけで精一杯でしたが、長襦袢に袖を通した時、腰紐を結んでいる時、何もかもが新鮮でワクワクが止まりませんでした。

「週に一度、ここでお稽古して忘れてしまってもいいんですよ。また覚えればいいのですから。でも早く上達したいなら、次回のお稽古までに一度ご自宅でおさらいすると上達が早いですよ」

 教えていただくことが新鮮で「覚えたい」という気持ちが強かったこともあり、気づくと4月の最初の受講日から2学期終了の11月まで、週に一度は必ず家で練習していました。

着付けから帰って来て忘れないうちにその日に教わったことをノートに。好きだからこそできたと思います

 

着て気づくことの多さ、

聞いて学ぶことの大切さ

 

 先生のご指導に加え、先輩方からもアドバイスをいただいたおかげで、着れば着るほどに(少しずつですが)自分の身体に習得していることを実感しました。

 長襦袢をしっかり着ないと半襟の見え方は左右対称にならないし、衣紋がどんどん詰まってきてしまうこと。
 着物も帯もどの過程も慌てない。慌てないことが最も速く着られるということ。
 また、洋服と違い着物は平面的なので、折り紙のように角を合わせたり、真っ直ぐに揃えたりすると、シワもなく美しく着られること、など。

「着物の着付け」は動画もあれば書籍もたくさん出ています。でも、疑問に感じたことをその場で先生に解決していただけるのは、やはり生の授業の醍醐味ではないでしょうか。通うほど着物への情熱は溢れるばかり。先生とみなさんに毎週お会いできるのが私の楽しみになっていきました。

 

ここから広がる友達の輪

 

 実は。
 さやかさんが夏の終わり頃「私も通おうかな」と言ってくれたのです。それまで一人で楽しんでいたのでこの一言を聞いたときはちょっと信じられないくらい驚きました。
「だって絵里ちゃん、楽しそうなんだもん」と。
 さやかさんは独身時代に着付け教室に通っていたほど、着物が好きだったのですが、着物を着るとどんどん欲しくなり「これは危険」と一度着物から離れたそうです。リサイクルショップなどで手軽に着物を楽しめること、着付けに通い始めてすごく楽しいことを話していたものだから……。

 ということで2学期からさやかさんが加わりました。

 そしてなんと、着物の楽しさを教えてくれたRちゃんも3学期から仲間入りしてくれたのです。Rちゃんが言ってくれました。
「私は着物が好きだったけど、着られなくてもいいかなと思っていたの。でも絵里ちゃんが楽しそうにしていて『そっか、自分で着られるようになったらもっと楽しいんだ』って思えたよ。ありがとう」と。
 いえいえ、こちらこそ着物のことをここまで親切にわかりやすくRちゃんが教えてくれたおかげで一歩踏み出せたのですから。

  仲間が増えると、楽しさは増すばかり。3人集まれば着物の話で盛り上がり、着物熱は上がる一方です。

Rちゃん所蔵(図書館で借りていたもの含)の着物本。集まっては着物の話で盛り上がっていました。Rちゃんが通い始めてからの11月以降は着物でランチ会もしていたので週に3度着物に袖を通していたことも

 もう一人のHちゃんの話はまた今度。

学んだことは着物を着ることだけではありませんでした

 

 先生には着付けだけでなく、お辞儀や歩き方、椅子や正座での振る舞い、写真の撮られ方など教えていただきました。また、人として大切な思いやり、優しさ、おもてなしなど心の部分のお話も時々していただきました。

「言葉はコミュニケーションの潤滑油です。

その一言を気遣うことは、とても大事ですよ」

 私が着付けを習い、何より一番変わったのは、お辞儀の仕方だと思います。それまで「ペコ」っと頭をさげる程度だったのですが、少しゆっくりとお辞儀をするようになりました。40代にふさわしいお辞儀ができるようになったのではないでしょうか。

 こうして1年間を経て袋帯、名古屋帯のお太鼓結び、文庫結びなど楽しみながら身につけることができました。本当はもう1年、2年……。先生の元に通いたかったので今回の引っ越しはとても残念でした。でも、1年でも通うことができて、先生とお会いできてよかったと思います。

3学期には公民館ホールで学習発表会が。先生が一人ずつ紹介してくれました。「笹本さんは1年前から始められました。今ではすっかり着物のトリコ。本人曰く『着物に取り憑かれた』ほど着物を楽しんでいます」と。先生おっしゃる通りです! 娘も見に来てくれました(娘撮影)
受講最終日に荒木美津子先生と。私も着物を脱ぐ前に撮ればよかった……

 着物を着る悦びを教えてくださった先生との出会いは私にとって宝物です。あのとき、「嫌だったらやめちゃえばいいし」とまで緊張しても申し込んだ甲斐がありました。素晴らしい出会いと人生の財産になる知識を得ることができたのですから。本当にありがとうございました。


 また生活が落ち着いたらお教室も探してみたいし、着物も着てみようと思います。着物女子長野本部から関東支部、始動します(※現在メンバー1名。新規募集中)!


 着物が着られるようになって後悔したことなんて一つもありません。強いて困っているとしたら収納でしょうか。こちらはもうすぐ解決予定です!