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「非ビジュアル系野菜」をおしゃれサラダに盛る方法

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もともとは菜食主義のベジタリアンからトレンドになったと言われる「ブッダサラダ」。サラダに豆腐や豆などのおかずを入れたサラダのことでした。最近は野菜や豆腐だけでなく、肉や魚、ごはんや雑穀、惣菜など、好みのおかずを入れて、ボウル1つで一食分をまかなえるサラダのことを“ブッダサラダ”と呼んでいます。一人ごはんにもぴったりなヘルシーサラダのつくり方を川上ミホさんに教わりました。
 

肉も魚も惣菜も、大きなボウルにイン

大きめのボウルにたっぷりの葉野菜とおかずをトッピング

おかずとミックスすることで、野菜も普段以上にたっぷりと、おいしく食べられる“ブッダサラダ”。「これだけ食べればOKという手軽さも、忙しいニューヨーカーに受けています。彩りが鮮やかな方が今っぽさを演出できるので、葉野菜のグリーンに映える紫や白、赤などカラフルな食材を意識して入れてください」

<recipe>

 材料 
・ベビーリーフミックス 1袋
・トマト スライス2枚
・鶏胸肉 1/4枚
・紫キャベツのマリネ 少々
・りんご 1/8切分
・モッツァレラチーズ(チェリータイプ) 3個
・サラダ用雑穀ミックス 大さじ2
・チャービル 少々

 作り方 
鶏胸肉は#7のシンガポールチキンライスの時のやり方で茹でておくとしっとりしておいしいのでオススメ。多めにつくっておいて、小分けにして保存しておきます。
全ての材料を順番に、真ん中を高く、仏様のぽっこり福々しいお腹のように丸く盛りつけます。


カラフルな具材が引き立つように、器は柄なしのシンプルなものをセレクトして。「木のボウルは、温かみもあり、サラダの色合いとよく合うので、おすすめです。組み合わせる具材について、ルールはありません。スーパーでお気に入りの食材を“色”で揃えてもいいし、冷蔵庫に余った食材を集めてもいいし、遊び心をサラダボウルに詰め込んでみてください!」


非ビジュアル系野菜は、細切りに!

見た目に派手さのない大根は細切りにすると、おしゃれな印象に。

「野菜にも紫キャベツのようなビジュアル系と、そうでない非ビジュアル系がいます。非ビジュアル系の代表格である大根(ごめんなさいね!)を生かすには、細切りにするのがおすすめ。切り方でもトレンド感を出すことができます」。また、SNS映えするビジュアル系のアボカドと合わせるのもいいと思います。旬のグリーン野菜も入れて、ホワイト&グリーンのツートーンにすると、スタイリッシュな一皿に! 

<recipe>

 材料 
・レタスミックス 1/2袋
・大根 50g
・ニンジン 20g
・スナップエンドウ 3房
・アボカド
・絹ごしどうふ
・チャービル 少々
・黒ごま 少々

 作り方 
大根と人参は千切りに、スナップエンドウは塩茹でしておきます。
器にレタスミックスと大根、人参を入れたら、その上にアボカドと絹ごし豆腐をスプーンですくって盛りつけます。スナップエンドウを半分に開いて乗せ、チャービルと黒ごまを散らします。

・上の2つにおすすめのドレッシング

市販のドレッシングでもOKですが、自家製ドレッシングも簡単で美味しくつくれます。
私のオススメは、材料を瓶に入れて振るだけで完成する豆乳マヨネーズ。作りたては少しゆるいけれど、冷蔵庫で少し置いておくと固めになります。


 材料 
・豆乳 60ml
・米酢 大さじ1
・オリーブオイル 80ml
・きび砂糖 小さじ1
・塩 小さじ1


器は食材の色と揃えてもいいバランスになります。「大根の白に合わせて、器は、白い片口にしてみました。アクセントに黒ごまも効かせてクールなスタイリング。彩り豊かに盛りつけるのとは対照的に、色味を統一するパターンもまた、おもしろいと思います。食材の色合わせに迷ったときは、潔くこんな盛りつけもおすすめですよ!」

全8回でお届けしてきました「毎日のご飯もスタイリング次第!」連載、いかがでしたでしょうか。今回でいったん最終回となります。ご感想、リクエストなどはコメント欄へぜひお寄せください。(編集部)

フードディレクター
川上ミホさん

国内外のレストランでの経験を経て独立。イタリアンと和食をベースにしたシンプルでストーリーのあるレシピとスタイリングに定評あり。書籍や雑誌、TVなどを中心に活動するほか、近年はレストランプロデュースや商品開発アドバイサーとしても活躍。東京・目黒区東山でプライベート・レストラン「5quinto」を主宰。インスタグラム @miho.kawakami.5

(この記事は2017年5月19日時点の情報です)
撮影/川上輝明(bean) スタイリング/川上ミホ
取材・文/田中理恵 構成/川端里恵(編集部)

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