先週末も海へ!この日は九十九里浜。タイツなしでもスカートを履ける季節の到来。また4歳が撮ってくれました。

今春、パリのファッション・ウィークでのこと。Kenzoのショー後のパーティーで、シリアからフランスに逃れた難民のシェフが、腕を振るいました。そのことは先月、UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)のウェブサイトに掲載された記事(英文)を通じて知りました。

シリアがまだ平和だった頃には、テレビの料理番組に出演するなど、自分の国で活躍していたというモハメド・エル・ハルディさん。2016年6月に行われた難民フード・フェスティバルで、パリ左岸に店を構えるシェフ兼オーナーのステファンヌ・ジェゴさんと競演し、フランスとシリアの料理の融合を披露したそうです。

それを聞きつけたKenzoサイドが、モハメドさんをショーのシェフに抜擢。現在のデザイナーは、キャロル・リンさんとハンバート・レオンさんですが、当日は高田賢三さんもいらしたとか。このご時世の中で開催された今回のショーの内容自体が、日本からフランスへ渡り、文化の多様性の中で成功することができた高田氏にインスパイアされたものだったみたいです(The Irish Newsのオンライン記事で、この辺りが分析されていました)。

モハメドさんは、シリアに安全が戻ればすぐにでも帰りたいけれど、今は自分たち家族を受け入れてくれたフランス社会の良き構成員として生活したいという姿勢のよう。

Kenzoに限らず、エッジィであることを追求する傾向にあるファッション界(ひいてはその顧客、観衆)は、難民を含めた社会的少数者に対する支援と、親和性が高いように思います。例えば、私自身が裏方の一人として関わらせて頂いたのは、UNHCRの活動に尽力して下さったジョルジオ・アルマーニ氏。このブログでも、過去にいくつかのブランドのチャリティ・キャンペーンを取り上げてきました。売り上げの一部を寄付する、というのも一つの手法ですが、華やかで明るいイメージを持つファッションというものを通じて、弱者に関する課題に人々の注目を集めたり、「問題」とだけ捉えられがちな事象のポジティブな面を紹介したりすることが、大きな貢献なのです。