2017.7.14

定形外のド迫力!
倉本聰「やすらぎの郷」

 


みてますか? 

やすらぎの郷。


昼下がりの放送なので、見られる方は限られてるかも。
相当におもしろいですよ。 Tverで私は追っかけるほど。

いろいろな意味でおもしろい。

やすらぎの郷といいつつ、
全然やすらげない笑


きのうはびっくり!
伝説の美術職人の巨匠・ちのやんが数日前にいきなり登場したかと思えば、
奥さんのカメコを追うように 心筋梗塞でいきなり急死!


夫婦どちらかが残されるなら、
のこされるほうがつらい
なら、俺が残ってやろうとおもう

そんなことを数日前、菊村先生(石坂浩二)に元気に話していたのに。
ちのやん!


かつてタイムキーパーだったカメコは、余命あと数日だった。
ちのやんはお弟子さんであり現在売れっ子の美術職人さんたちと、カメコのために満天の星空を模した美術セットをつくって見せる。


カメコは旅立つ。お通夜の晩、
寝ている間に突如逝ってしまう、ちのやん。


海を前に、ちのやんとのやりとりを思い起こす菊村先生。
こんなに幸せな夫婦はいない。
逝ってしまったひとを反芻しながら生きるつらい余生ではない。


「うまくやったな…!」 と心の中でちのやんに叫ぶ菊村先生。


カメコとちのやん。
二人のお葬式シーンが この日のメイン。


朝、やすらぎの郷ではいつものように放送がながれる。
ちのやんの訃報が発表される。

そして
やすらぎ体操ではなく、代わりに、
中島みゆきの「時代」が流れる。


お葬式のシーン。
いきなり、貝田さんといっしょに車いすで現れた及川しのぶ(有馬稲子)が、
つぶやくように何かを語り出し、唄い始める。 

ほかの参列者たちも歌い始める。


”ファイト! たたかうきみのうたを~~
たたかわない奴らが笑うだろ~ 
ファイト! 冷たい水の中を~
ふるえながら のぼってゆけ~ ”


ふたたび中島みゆき。 
「ファイト」


すごい…

何なんだこのドラマは…


圧倒…圧勝される…


たまたま家にいた 5才と8才の子も、
息をのむように ドラマに吸い込まれてる…

そして最後、白川冴子(お嬢こと浅丘ルリ子)は自室に帰ると泣きむせぶ。 そして終わる。


強力に密度の濃ゆい、15分。
虚構なのか、現実なのか。そのどちらもである。


作家性が高いというのか、
作ってる方々が真剣におもしろがっている、というのか、


とりわけ
いま誰もやらないことを やってのける強さとカッコよさ 潔さ 勢い


定形外のド迫力

何層にも重なる意味合い



また書きます。



ドラマの中でも語られていましたが、
ストーリー先行ではなく、
メインはそれぞれのキャラクター、心情にぐっと迫り、
その心の動きがメインのドラマ


書き手の端くれとしてとても勉強になります

そしてどこか可笑しみもあるのが このドラマの面白さ。



この先のAI時代には、じつはまさしくこうした部分が重要ともおもう。


連休、Tverなどで ご覧になってみるのもいいかも。


百瀬でした