2017.8.21

素敵な料理家さんと熊本グルメツアー vol.1

残暑お見舞い申し上げます。

立て続けにイベントが目白押しだった、ここ一ヶ月。慌ただしく8月を過ごしていました。ブログも少し間が空いてしまいました。

お盆休暇から戻られたばかり・・・という方も多いかと思います。私もこのタイミングに、日頃から親しくさせていただいている、中目黒にある食事処「ことこと」の佐藤ひろみさんと、雑誌などや数多くのお料理教室でご活躍の奥田ここさんお二人を熊本の実家へお招きし、菊池の生産農家と美味しいものをめぐる旅へ。

(左)ここさん(右)ひろみさん無事熊本空港へご到着!

前にも菊池のことは少しご紹介させていただいたかと思いますが、水が美しくミネラルの豊富な土壌は、多くの農産物やお米が豊かに実る町として有名。とはいえ、農家の後継者不足や熊本を襲った地震の爪痕も深く、夏は菊池水源を主とする観光は、今年は例年の4割程度にしか満たないほど。

そういう状況の中でも、新しい世代が新しい試みで、農業に取り組んでいるという情報を聞き、少しでも多くの方に知ってもらいたいと思ったこともこの旅のきっかけの一つでした。

 

真っ青な空と木々の緑のコントラストが美しいこの季節、熊本空港へ無事到着されたお二人を最初にお連れしたのはピザの名店「イルフォルドーロ」。種類豊富なピザは勿論のこと、こちらのモッツアレラチーズとリコッタチーズは、味に角がなくとてもマイルドで、日本料理にも合いそうなチーズ。この絶品チーズを味わいたく、連日店内は大賑わい。県外からも多くの方が来られているそう。このチーズのために特別発注された牛乳は、まともに作るとかなりコスト高になるとうことで、ご親戚に依頼して、イルフォルドーロ専用に出荷されているとのこと。そのこだわりが人気と美味しさの原点となっています。

名物チーズがたっぷり使われた贅沢ピザ!
生まれた菊池に根を張り、ピザ屋さんを経営されている原田将和さん(中央)。美味しいお店ができると町が活気付くと言われていますが、まさにその通り!これからも菊池を盛り上げていただきたいシェフのお一人。

次に向かったのは、前回もご紹介したやまあい村「走る豚」の生産者武藤さんの農場。クヌギの林がある広大な土地は、実はゴミの焼却炉を立てる予定だった土地を武藤さんが買収し、この美しい森林と大地を守り続けられています。彼の信念と自然や農業に対する思いには、会うたびに頭が下がります。

広大な土地にのびのびと暮らす豚は、ノンストレス。脂身が甘く、独特な脂っぽさを感じさせない美味しい豚です。彼らの愛くるしさや人なつっこさに、食べることさえも躊躇してしまいますが、命をいただくことの尊さを改めて感じます。

 

そして、無農薬や有機をメインとしたこだわり野菜の生産者さん。

【どんたけし農園】

 

農園のオーナーは森永武志さん。この時期は今大人気の「ホーリーバジル」の収穫期。美しい花とスパイシーでミントのような爽やかな香りが特徴ですが、万能の薬草として、アンチエイジングや抗菌作用も期待でき、アーユルベーダでも「不老不死」の霊薬と呼ばれるほど。ペーストにしたりお料理に添えたり、そしてハーブティーとしても重宝されています。無農薬ということも貴重です。早速買って帰り、家族と大切にシェアさせていただきました。

【燦々ファーム】

 

パクチーにバジル・・・香りものの野菜に定評ある農園さん。好きな人にはたまらない農家さんですね。どちらも香り高く、味わい深い・・・「香りが高く美味しいですね!」と言ったら、「実はパクチー苦手で・・・」とオーナーの小池哲郎さんの一言に皆大爆笑。お酒も飲めない人ほど「利き酒師」にふさわしいと言われていますが、苦手な人ほど敏感な味覚で見極めができるのかもしれません。

【CRESSON LLC】

 

その名の通り、クレソン専門の農家さんでもあり、独自の経営学が面白い田中教之さん。菊池の美しい水だからこそ実現できたクレソン畑には、たくさんのタニシが。害虫を食べてくれたりしてくれているそうで、農薬いらず、手間いらず・・・だそう(笑)。本来はそういう自然のサイクルの元、植物や動物は育ってきたのでしょうね。ピリリとアクセントのある香り豊かなクレソンは病みつきになりそうです。

彼らの共通点としては、すべて脱サラ組。元、海外派遣協力隊であったり、外食コンサルタントとして活躍していたり、大手電機メーカーに勤めていたり、経歴は様々。これまでの世襲で「やらなければならない」農家としての在り方から、「やりたい」農家への一歩が踏み出されているような気がしています。「走る豚」の武藤さんも同じく、皆、それぞれが「農業」への信念や哲学をきちんと持ち、前向きに取り組んでいる姿がとても印象的に映りました。

何気なく毎日食している野菜やお肉。相手は生き物だけに、自然災害や気候変動にも著しく左右され、私たちの口に入るまでには並大抵でない苦労があってのこと。大切に育てていただいている農家さんを思いながら、無駄なく美味しく味わいたいものです。

 

さて、夜はおなじみのコントルノ食堂

この日は武藤さんとこの走る豚尽くし♡
 

今回はパリでも有名なレストラン『TOYO』のオーナーシェフ、中山豊光さんとそのメンバーが菊池でイベントを開催。実は中山シェフは菊池市のご出身。全くの偶然でもありましたが、ご縁あって、このメンバーと一緒に菊池入りできたことは、この旅をさらに盛り上げてくれました。

笑顔に包まれた熊本の前半戦でした。

農家さん行脚楽しかった〜!TOYOチームともパチリ!

この続きはまた・・・。